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橋本治 / 集英社文庫 (2件のレビュー)
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キじばと。。
第1章は警句集。第2章以下はエッセイという構成です。 「フェリーニと『サテリコン』」というエッセイでは、フェデリコ・フェリーニの映画『サテリコン』について語られています。この映画でフェリーニが示して…いるのは「青春あるいは若さというものはおろかな時期だけれども、自分が青春物語の主人公だと思ってしまった青年にはそのことが決して自覚されず、ただただ自分を取り巻くものに翻弄され、そのことをふっ切った途端に青春は終わり、終わった青春の先にはなにもない」ということだと著者は言います。 この残酷な認識をまだ獲得した「大人」は、この映画の豪華絢爛な世界を「自分のいる現実というものがじつはそういうものである」と受け止めることができます。一方、この残酷な認識をいまだ獲得していない若者は、『サテリコン』の唐突な終わり方に「一体どういう話なんだろう? この監督の言いたいことはなんなんだろう?」と考えることになるのですが、そうした理屈好きの若者に対して著者は、「自分探しというせせっこましいことばっかりやってると、実はそういう自分がどんな程度のものなのかという一番重要なことが、どっかに行っちゃう」と述べています。 最近の著者は『「わからない」という方法』(集英社新書)など、かなり啓蒙的なスタンスへとシフトした印象が強いのですが、本書は読者に対してまったく優しくありません。本書の「はじめに」では、わけのわからない話をしたあと、おもむろに「苦労は大切である」と言い出し、「という訳で私は冷たい」と締めくくっています。近年の著作に比べると、よりエッジの利いた文章で「青春つーのはなに?」という問いかけに答えた本になっているように思います。続きを読む
投稿日:2014.03.20
mighio
エッセイかな…?長い独語?口調がかなりダイレクト(遠慮がない…たまにキレてるのかなというくらい。)なので、ちょっと面食らう。けど言ってることはやっぱすごいわぁー ある程度橋本ファンじゃないと、読み…通すことは難しい。語尾に♪とかもキツイし…んで、いつも思うけど題名がへん。続きを読む
投稿日:2012.06.08
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