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大沢在昌 / 角川書店単行本 (54件のレビュー)
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tomtomusc
売れるための前提 ミステリー作家なら千冊は読んでいないといけない。あらゆるトリック、人称を知っておくべきである。 一人称は情報の入り口が一点しかない。全ての登場人物は、その生活を話の裏側に持っている。…人間を観察し、キャラクターを作り、生活を作り、またいくつかのキャラクターを持った自分の劇団を持って各小説の登場人物に当てはめていくのが良い。推敲は重要、冷静さを持った正確な文章を書かないといけない。起承転結は必要だが、時系列にする必要はなく、イベントを入れ、回想をうまく使うことでだるい部分を回す事ができる。 大沢さんは、キャラクターがストーリーを動かすタイプのため、強いキャラクター特に主人公を支える、相棒、敵の個性を作り込む。その個性を読者に伝える際は地の文ではなく、会話や態度の描写を通じて読者の中に組み立てていく。またストーリーを通じて、主人公に変化をもたらす事が不可欠。読者に共感を持たせられる主人公を作り、そのキャラクター徹底的に追い込むことで、カタルシスが生まれてくる。 リアルとリアリティの違い、どんな突拍子も無いことも小説では起こせるが、飽くまでリアリティを持たせないと成立しない。大谷のような野球選手はリアルであるが、リアリティは小説では出しにくい。時代の空気を取り入れる事も必要。 伏線は、最初の方から埋め込んで行き推敲時に傷って行けば良い、続きを読む
投稿日:2021.10.16
オサム
憧れの職業、作家。ホテルで缶詰になっての執筆にも憧れたりするけど、実際は大変なんだろうな。自分の才能のなさを実感。本気で目指す人は必読か。あまり他に類のないタイプの本。
投稿日:2021.05.26
University of the Ryukyus Library
琉球大学附属図書館OPAC http://opac.lib.u-ryukyu.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB10121691
投稿日:2020.08.28
あかるし
このレビューはネタバレを含みます
(過去に書いたワナドゥ!手帳の転記) ■感想 「読んでいる本の数が圧倒的に少ない」など、自分にとって耳の痛いことが多々あった。何度も読んで「プロ作家の意識」を持とう! ■あらすじ ハードボイルド、冒険小説作家、推理作家の大沢在昌が、小説のテクニックを教えた、月1回、1年間の講座の内容がまとめられたもの。生徒は応募者の中から選ばれた、「本気で作家になりたい」と思っている12人。 課題提出作品も紹介しながら、辛口に、真摯に公表していく。 ■点数 感動1/驚き2/学んだ4/もう一度読みたい3/人にすすめたい2 総合40点
投稿日:2020.01.12
micho
一貫したメッセージとして感じたのは、まさに「デビューだけで満足してはいけない」。現在の出版業界の厳しさ、デビュー後に良質な作品を書き続けることの大切さを何度も強調しているのが好印象だった。きっと従来の…出版ではないアウトプットの仕方は模索しなければいけないのだろうな。 大量の本を読むこと、何がなんでも書き続けること、など著者自身のプロ意識が垣間見えたのも読んでいて良かった。著者が実施した講義内容を書き下ろした形式だからか、通常の本よりも文の端々に思想が滲み出ていたように感じる。 ノウハウ部分でいうと、キャラクターのセリフを書き出す、人物を一言で表現する、が刺激になったかな。特に後者はまさにコンセプトで、人物だけでなく幅広く使いたいところ。 ただノウハウ部分はしっくりこなくて読み飛ばすところも多かったので、レーティングでいうと星3。手元に置いて繰り返し読む本ではないけれど、読む価値がある(わたしは図書館で借りた)。続きを読む
投稿日:2019.10.25
maple
別に作家になりたいわけではないが、作家の書き方のコツがわかる。こういうことを知りながら読むのは面白いと思う。
投稿日:2019.06.12
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