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初野晴 / 講談社文庫 (21件のレビュー)
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Bookrium
簡単に言うと脳死者の魂を取り戻しにタイムスリップする物語。 せっかく個性豊かなキュレーターがいる博物館という素敵な設定にしたのに、長編一冊で終わるのはもったいない。途中のトリック解明のところは中弛み気…味だったので、もう少しシンプルな中編集にすれば良かったのに。続きを読む
投稿日:2023.10.15
yo-5h1n
両親を亡くし児童養護施設で育った雄介のもとに、ある日存在さえ知らなかった大伯父が訪れた。 ようやく家族と暮らすことができると安堵した直後、その大伯父も事故死してしまう。 雄介に残されたものは、大伯父が…館長を務めていた奇妙な博物館だった。 それぞれ一風変わった学芸員たちの中に、何を専門としているのかわからない青い瞳の女性・枇杷がいた。 施設で妹のように可愛がっていたナナが事故で脳死状態となってしまったことで、中世ヨーロッパに迷い込んだナナの心を取り戻すため、雄介は枇杷と共に命懸けの精神の時間旅行に挑む… 初野晴さん、初読…じゃなかった、2冊目。「退出ゲーム」を読んでいた。 タイムトラベルものは数あれど、精神だけをとばして、過去の人物に憑依するというのは珍しい。 雄介と枇杷の絆が重要なのは伝わってくるが、枇杷の姉のことが解決しないままで、少しスッキリしないラストだった。 悪くないんだけれど、どこか少しずつ、ちょっとだけ、描きたい場面に夢中になって、何か枝葉の先が大雑把な感じがする。 これが若さか…という感じかなぁ。続きを読む
投稿日:2022.07.01
どんからす
このレビューはネタバレを含みます
勇介と枇杷の綺麗事で終わらない旅を、枇杷の姉と邂逅するまで見届けたかった……! 続きがもっと読みたくなる、でもよかったなと思えるラストでした。
投稿日:2022.06.17
みさき
シリーズ化できそうな設定にはなってるけど、次のダイブ(ダイブとは言わない)でそこまで本気になる義理が無いよね。。別の時代、別の国の話も読んでみたいと思いつつも、その辺が難しそうだなぁ、とか。
投稿日:2021.05.05
sukonbu
脳死状態になった少女の魂は過去の別人物へ飛ばされ、その人物が死ぬと少女が目を覚ます可能性も潰えてしまう。 少女の魂を救うためタイムトリップする枇杷と、命綱となることを決意した勇介。 ファンタジーだけどダーク気味。楽しい時間旅行じゃなく、物凄い痛みを伴う命を賭けた救出劇。 自分を慕っていた6歳の子が、自分に会いに来ようとして事故にあったって聞いたら堪んないよなぁ… 魔女裁判が行われていた中世、人を生きたまま焼き殺して喜ぶ愚かしさ…人間の醜悪さの塊のような行事。 小さな子の魂が宿りこの子を守ろうと奮い立ってきた老婆アルドゴンド。自分だけが死ぬと伝えられナナを連れていかないでくれと懇願する所、ナナとアレフを必死で助けてくれる所 拭いても読み進める度に涙が出てきた
投稿日:2020.06.02
夢色
【あらすじ】 大叔父が遺した博物館は、時間旅行の秘密の実験場だった。天涯孤独になった勇介は、過去を彷徨う大切な人の魂を救うため、危険な旅路に出る。パートナーは碧い瞳の不思議な学芸員枇杷。「命綱」は堅くつないだ手。この手が離れれば二度と現代には戻れない。過酷な旅が今、始まる。新感覚ミステリー長編。 【感想】
投稿日:2017.08.08
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