【感想】文芸にあらわれた日本の近代:社会科学と文学のあいだ

猪木武徳 / 有斐閣
(1件のレビュー)

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ブクログレビュー

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  • koochann

    koochann

    このレビューはネタバレを含みます

    武田泰淳「鶴のドンキホーテ」、太宰治「斜陽」、三島由紀夫「絹と明察」、永井荷風「あめりか物語」、谷崎潤一郎「痴人の愛」、横光利一「上海」、小林多喜二「蟹工船」、大岡昇平「野火」、山田風太郎「戦中派不戦日記」、夏目漱石「文芸の哲学的基礎」といった作品を取上げそれぞれが時代背景を映している社会科学との接点であることを強調しています。武田は社会主義、太宰は華族の没落、三島は繊維業界(オーミケンシ)の労働争議、横光は戦前から既に存在したというグローバル経済、大岡は戦争という異常な現実など、を考えさせてくれるものです。それにより日本の近代を全体として描いているという意欲的な作品です。

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    投稿日:2013.08.18

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