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ルソー, 中山元 / 光文社古典新訳文庫 (20件のレビュー)
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bluebean
新訳でかなり分かりやすくなっているのかもしれませんが、かなり理解が難しい文章でした。それでも日本国憲法の基礎にもなっている人民主権の基本的な考え方は理解できたと思います。特定の統治者に権利を委譲するの…ではなく、国家に委譲しつつも各国民がその主権の一部であるという、話の抽象度の高さが難しさの理由の一つでしょう。 主権は国民にあり、政府は国民の意思を実行するために雇われているにすぎないという、教科書でも習うような当たり前なことです。でも選挙のたびに無力感を感じ続けてふと忘れがちになることを、18世紀の人の声で再確認させられるというのが面白いです。 国民全員の利益を追求する一般意志と、統治者の私利私欲による個別意思は完全に一致することはなく、それによって国家は必然的に衰退するというルソーの指摘が、今の日本に完全に当てはまっていることに感心してしまいました。その解決策が本書では明確に提示されていないところを見ると、日本は滅びるしかないのかと心が沈みます。続きを読む
投稿日:2022.12.31
gakudaiprof
新訳ということでだいぶわかりやすくなっているように思えるが、断片的な理解である。 草稿については本文と対照させながらよまないとわからない。解説が非常に丁寧であるので、解説だけでもいいのかもしれない。
投稿日:2022.12.22
Moe
内容もやっぱりいまいちわからないし、わからないながらに楽しめるかというと楽しめない。 努力して分かろうと思って読んでみるけど興味が持てないから理解が深まらない。 ==== ジャンル:リベラルアーツ …出版社:光文社 定価:1,056円(税込) 出版日:2008年09月20日 ==== ジャン=ジャック・ルソー Jean-Jacques Rousseau [1712-1778] フランスの思想家 ==== flier要約 https://www.flierinc.com/summary/3030続きを読む
投稿日:2022.06.11
リョーちゃん
・学校の教科書で名前程度は知ってましたが読んだことはありませんでした。今回「世界を動かした一冊」というフレーズにしびれ読んでみることにしました。もっと読みづらいかと思ってましたが新訳のおかげか意外とス…ラスラいけました。でも内容は難しく、一般意思などわかるようでわからないもどかしさを感じました。今度は「人間不平等起源論」を読んでみたくなりました。続きを読む
投稿日:2022.04.12
JOEL
1762年ルソー50歳の時に出版。 2019年の現在から約250年前に刊行された本だ。 当時、フランスは王政による封建制度だったが、人民に主権があるとしてこの『社会契約論』を打ち出した。 が、 …即刻発禁処分となりルソーも迫害を受けて国外逃亡する。 そして、ルソーは祖国の地を踏むことなく没する。 1778年のことだ。 それから11年後の1789年にフランスで革命が起こる。 ルイ16世はギロチン処刑、マリーアントワネットも車で引き回しの後処刑される。 そして、 1794年革命政府により 祖国フランスへ墓地が移されて、 ヴォルテールの墓地の横で眠る。 その革命の思想のルーツとなった本であり、 世界を変えた本の1冊。 ルソー著、『社会契約論』。続きを読む
投稿日:2019.03.26
マタン
このレビューはネタバレを含みます
教科書でもこの書名は出てくるでしょう。 でも大学等でこれを読み進める機会がない限り 読む機会もまずないでしょう。 非常に難解です。 そう、理想の国家について長々と出てきます。 ちなみにこの2つは同じものですが 微妙に違います。 共通なのはキリスト教のところですね。 これは当時としては強烈なことを いってしまっているので教会を 確実に敵に回しています。 この本はフランス革命の きっかけになったそうです。 ある制度にどっぷりつかってしまってましたからね…
投稿日:2016.01.11
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