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プラトン, 納富信留 / 光文社古典新訳文庫 (48件のレビュー)
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どあいずみ
哲学書の古典だと身構えていたが、法廷を舞台にしたエンタメ小説かと思うくらいの読みやすさ。 特にメレトスの告発を鮮やかに論破する「新しい告発への弁明」は、日曜劇場のような爽快感。 加えてソクラテスは、彼…が死刑に抗わなかった理由にまで一本の筋を通していて、さながら少年漫画の主人公のなのだ。 続きを読む
投稿日:2024.05.26
さやか
2000年前に生きた哲学者の言葉に時代を超えて感銘を受ける。自分の死をもって裁判員の愚かさを指摘するソクラテスはまさに偉人。そして健気に彼の言葉を書き残したプラトンのお陰で私たちが彼の考えを知ることが…できる。感謝。 無知の知はよく知られているが、人を裁こうとすると、より一層人から裁かれることになるというのはまずもって現代でもその通り。人を呪わば穴二つということだろう。 また彼の死に対する考え方も新鮮だった。死をまだ経験したことがないのに恐れるということは知らないことを知っていると考えている証拠だと。死はあらゆる善のなかで最上のものかもしれないのに。 確かにそうだ。だけど自分が殺される直前になってもそのように信念を貫き通せる人がどれくらいいるかということだ。続きを読む
投稿日:2024.05.08
しぶを
自分の死(死刑判決)をもって自らの哲学を体現するという哲学者としての生き方がまさに「徳」と感じた。この作品から感じること、考えることを発信することは野暮な気はするが、言葉一つでここまで心を動かせること…に感銘を受けた。 同世代の友達はこれを読んで何を思うだろうか。続きを読む
投稿日:2024.02.09
正木 伸城
メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1743539462544695631?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw
投稿日:2024.01.06
tanukitune1031
ソクラテスは、「徳」について、様々な人と対話する生活を送っていた。しかし、70歳頃、「不敬神」で告発され、裁判にかけられる。神への不信で訴えられたが、実際は、対話によって生まれた中傷や妬みが原因だと…ソクラテスは主張する。私たちは物事を知っていると思う市営に強い批判をぶつけている。 「不知」と「非知」の区別を主著氏、多くの人が分かったつもりになっているという発言は、個人的に耳が痛くなる忠告だった。アテナイの人も現代の私たちも何事も分かったつもりで日々を過ごしていることが多いのではないだろうか。現代でいえば、ソクラテスは曖昧に日々を過ごしている人からは嫌われる人物だったのであろう。しかし、本書が語り継がれている事実がある限り、「知ること」の重要性は変わらない。続きを読む
投稿日:2023.10.21
K.A.Z1001
ギリシアで誕生した人類初の哲学者と言われるソクラテスに関する本。知を愛し求めるという哲学について学び始めるきっかけとして良い本だと思う。 無知の知という言葉だけは知っていたが、その日本語表現自体が適切…ではないということが驚きであった。 自分は知らないことを知らないと思っている、自覚している、ということが、少なくとも知ったかぶりをしている人よりは知恵がある、という解釈から、知らないことを認知する、メタ認知は大事だと感じる。そういう認知があるからこそ、知ろうとする行動につながる。知っているということはそれを明確に証明できてこそである。知っている、と、思っている、では違う。無知の知、ではなく、不知の自覚、という表現が相応しい。 死を知らないからこそ、死を恐れない、また正しいことをして死を恐れない、むしろ間違ったことをして生き続けるよりは死を貫くというところにソクラテスがデルフォイで受けた神託を契機とした哲学の探求があるのだと思った。続きを読む
投稿日:2023.09.10
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