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スティーヴンスン, 村上博基 / 光文社古典新訳文庫 (48件のレビュー)
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このレビューはネタバレを含みます
有名だけど読んだことないなーと思い借りてみました。 結構薄めなのですぐ読み終わります。 あらすじというかオチは有名なので知っていたのですが、最後自殺するとは知らず。 ロンドンの霧と暗闇に紛れて淡々と、不気味に物語が進んでいきます。 最初は目が覚めるとジーキルに戻っていたのに、だんだんハイドのままで目が覚めることが増えてくるのが怖いですね…… 薬で元に戻ってもすぐハイドになる兆候が出たり、薬が効かなくなったり。眠るとハイドになってしまうから眠れない。自分がジーキルだったらとっくに気が狂ってると思います。 ただハイドの状態で行った凶行をジーキルに戻ってからも得難い快楽として感じていたりするので業が深いというか、自業自得のような…… 無駄にダラダラと続かずに手紙で真相を語ってすぐ終わるのでシンプルでいいなと思いました。 映画だとハイドはモンスターのような姿にされていることが多いらしいですが、原典だとただの小男なのでそこもリアルでよかったです。
投稿日:2024.04.24
蒸しサーモン
(※新潮文庫が選択肢になかったため、本版にて投稿) 子供の時、どきどきしながら何度も読んだ本。大人になってあらためて読了。ん?けっこう難しい言い回しが多いな…。小学生のときに読んだバージョンは子供向け訳だったのかな? 子供の頃は、驚きと怖さがテーマの本なのかと思っていたが、今回は全然違うメッセージを感じた。誰もが、自分以外の誰かというマント(しかも絶対に身バレしない)を着ることができるなら、恐ろしいこと、タブーへの憧れを禁じ得ないのかもしれない。現代のインターネットの『匿名性』にも通じるのではないか?誰もがハイドになって、罪のない子供を踏んづけて傷つけることができる。そのうちに内なるバランスを崩し、自身が乗っ取られないように気をつけるべし←誰に言ってるの笑
投稿日:2023.09.28
あみちゃん♂
あとがきにも書かれているが、有名すぎて読まない本。有名すぎて知ってるつもりになって、読まない本。歌詞とかにもよく出てくるし。ジキルとハイド。 ジーキル博士とハイド、善と悪かと思ってたけど、実は全部と悪…だった。似てるけど違う。全部と善だったらどうなってたかな。いずれにしても、善がないと悪もない。善があるから悪がある。表裏一体、一方だけだと矛盾でおかしくなる。そしてやはりおかしくなる。続きを読む
投稿日:2023.09.17
ひまわりめろん
『光文社古典新訳文庫』の時間です 先日読んだ『メアリ・ジキルとマッドサイエンティストの娘たち』が面白かったので原典たるこちらも再読 当然、光文社です ジキル博士の自宅の描写が原典にかなり忠実でした… あ、でも当然ながら奥さんもましてや娘なんて出てきません ましてやましてハイドの娘なんて影も形もありません このあたりは戯曲化されたり、さらに後に映画化された二次創作に影響されてるのかな なので『メアリ・ジキルとマッド・サイエンティストの娘たち』は三次創作といえるのかもね そうそう、あらためて読んでみてなにやらすごく深そうでしたが あまり考えずに読みましたよ 考えすぎていろいろ受け取ろうとしすぎると古典離れに通ずるといのうが『光文社古典新訳文庫』の理念ですからね ワタクシが光文社を選ぶ理由です よし、次は『フランケンシュタイン』だ!続きを読む
投稿日:2023.06.23
ひょ〜っ
ジキルとハイドの死が同時発生なの、当然といえば当然だけどめちゃくちゃいいなと思う 自分の願望は託せない
投稿日:2022.12.19
may
有名な話だけに、大元を読むといろいろ改変される前の作者が伝えたかった部分のようなものが見えてとてもよかった。ハイド氏が猿のような怪物ではなくジキル博士よりもずっと歳若く小柄、というあたり、己のネガティ…ブな部分にできるだけ力を与えないようにして生きてきたジキル博士の誠実な性格が出ている。続きを読む
投稿日:2022.05.15
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