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ウェルズ, 南條竹則 / 光文社古典新訳文庫 (10件のレビュー)
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ひまわりめろん
コツコツ、コツコツ、『光文社古典新訳文庫』シリーズ字余り(何に対しての字余りか!) というわけでSFの開祖とも言われるウェルズの短編集でございます SFではない短編もたくさんありましたよという触れ込…みでしたが、自分にやっぱりSFだったな〜と感じられるお話ばかりでした 先日読んだ『わたしたちの怪獣』のような作品の系譜を遡っていくとここに行き着くんじゃないかな〜と思いました SFのアウストラロピテクスや〜(うまいこと言いたくて失敗) それにしても文章が非常にカクカクして読みづらかった う〜ん、原文を読んだことないし読めもしないのだが、おそらく原文の感じを忠実に訳して世界観を損なわないよう苦心した結果なのでしょう だけどね、多少世界観を損なってでも平易な文章に訳してほしかったな〜と思うのです だってそれでこそ『光文社古典新訳文庫』ではないのか!と思うのです カクカクは新潮社や岩波さんに任せておけばよいのですよ! 光文社を選ぶ意味な そういったことを踏まえつつ早く『モロー博士の島』をラインナップに加えてくれんかな〜 そういえばヴェルヌはあったからそっちを読み返してみようかな〜続きを読む
投稿日:2023.09.08
yoshi2013
ウェルズの印象を覆す短編集。 書いた絵が喋りだす「ハリンゲイの誘惑」、ミュージカルを初めて観て、その役者の大げさな挙動が感染ってしまう「劇評価悲話」が特に印象に残る。かなり突飛な話が多く、ついて行けな…いことに加え、語り手が突飛なことをする人であることから感情移入にかなり苦労しました。 訳者が解説で触れた作品「壁の扉」をいつか読んでみたいです。続きを読む
投稿日:2022.05.08
midnightwakeupper
訪問者に「この細菌を水源地にばらまいたら都市が壊滅ですぞ」と見せびらかしたら、盗まれた。追っかけたら犯人は自分で飲んで「もう遅い」/『最初の飛行機』黎明期の貴族趣味。代金と被害補償が半々ぐらいで900…ポンドは一億円弱か?かつては狩猟で迷惑を掛けた領主/『小さな母』「初心者には無理」言われた険峩登山を老いた母と共にやり遂げる、帰路は転がって。案内人は置き去り。貴族の業績はそんなもの/『劇評家秘話』言動が大げさで振られた/『紫の茸』酩酊的行動が好結果/その他いずれもWW1前英国貴族支配の最後の残照で没落を暗示 読了日・感想を編集続きを読む
投稿日:2020.08.20
rilka
お気に入りは「小さな母、メルダーベルクに登る」。「初めての飛行機」の連作のようだ。実際的な登攀描写ではなく、非現実的ではあるが、あってもおかしくないファンタジー的な登山小説。 19世紀後半から20世紀…初めのアルパインクラブに代表されるような登山におけるエリート層中心主義と、伝統や因習、規則を優先させた頭でっかちな当時の登山に対する大いに皮肉った痛快な作品。ウェルズの登山経験を知りたくなりました。続きを読む
投稿日:2014.12.02
niyopiyo
毒気強いなぁ。<盗まれた細菌>〜<林檎>は好き。それぞれ短いのに毒気盛り盛りなので、休憩本&移動中本適正はかなり高かった〜。最後二つは特に好きじゃない。というか、主人公が嫌い。むん。
投稿日:2014.10.01
美希
ウェルズだけどSFじゃない。短編集。結構笑える箇所が多かったな。先の展開は読めるようなものばかりなんだけど、素朴なおかしみに満ちていた。「パイクラフト関する真実」「小さな母、メルダーベルクに登る」がよ…かった。続きを読む
投稿日:2012.08.24
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