【感想】「ニート」って言うな!

本田由紀, 内藤朝雄, 後藤和智 / 光文社新書
(59件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
4
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20
1
2

ブクログレビュー

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  • コウ

    コウ

    ニートという言葉は、イギリスのNEET(Not in ducatoin、Employment or Trainjng)からうまれた言葉であるが、イギリスと日本における、その言葉の定義を見ていくと、年齢層と失業者で大きな違いがある。具体的には、イギリスでは16〜18歳を対象として失業者を含むが、日本では15〜34歳と範囲は広めだが失業者が含まれないとあり意外であった。続きを読む

    投稿日:2023.01.15

  • quazism

    quazism

    本田氏の「教育の職業的意義」、内藤氏の「マスコミ論・社会論」、後藤氏の「ニートをとりまく分析」それぞれベクトルが多少ずれている感があるが、面白く読めた。
    感情的ともいえる内藤氏のマスコミ・メディア批判論調は、それはそれでよいが、ではどうすればよいかについては中途半端にも思える。
    後藤氏は当時、現役の大学生でありながらたくさんの文献を読破し、調査し、そのレポートをされたという印象。主観的な意見はあえてかくすところは大学生らしくない。

    本田氏の担当された内容は、この後に出版された新書「教育の職業的意義」のプロローグともいえる。賛否はあろうが、主張は一貫している。
    続きを読む

    投稿日:2020.02.24

  • rashita

    rashita

    メディアなどが「ニート」という言葉を使い、人々に一定の印象を与えている。そういった言葉でくくられた人たちの実際の状態というのはどのようなものなのか、そしてどのような社会のフォローが必要なのかを考える。

    投稿日:2018.10.09

  • dai-4

    dai-4

    もう刊行から12年が経過している。干支一回り。そして現在、確かにニートって言葉は聞かなくなってきた。その点のみをもってしても、本書で示されている内容に、相応の信頼が担保されているというもの。各所でネガティブキャンペーンが張られ、言葉のイメージだけがどんどん独り歩きってパターン、いつもどこかで起こってる。かくいう自分も、そんな流れに抗い切れない部分も少なくない。そんな自省にもかられなかがら、惑わされない目線を培っていく努力を怠らずにいたい。軽い題名に反し、深い内容の書でした。だから受けたのかな。続きを読む

    投稿日:2018.08.09

  • いまいずみまさき

    いまいずみまさき

    ニートの定義は日本に入った時に変わっちゃった。
    ってことをいっしょうけんめいに説明している。
    その国ごとに事情は異なるので、
    ちがうのはあたりまえ!

    投稿日:2017.01.24

  • reinou

    reinou

    このレビューはネタバレを含みます

    2006年刊。

     1、3部は興味深い。3部で叙述するのは「ニート」(新語・造語)の意味が、マスコミを通じ変節していった過程だ。
     これは、マスコミの害を理解する上で意義深い。意味の変容により事後の議論が噛み合わなくなってしまうだけでなく、従前の見解の焼き直しに過ぎない無意味な本・記事が書けてしまう。ここからだけで、あとがきの「ニートに限らず、流行性イメージ商品に対する免疫ができる」指摘が誇張ではないのが見て取れそうだ。

     しかし、2部は?。現行教育に対する恨みのような、客観的ではない感情論が噴出。「教育が阿片」とはいうのはさすがに内容とは別に教育そのものへの価値を殊更貶める結果になりかねまい。
     もちろん、現行教育制度・内容への批判は理解しなくもないが、人を良く成長させるのも教育である。
     複雑化し、かつ高度化した現代社会において批判的リテラシーをつけるには、要求される知識量は多くなったというのが実感である。
     ところが、現実にそれに沿う状況には至っていない。一例をあげれば、ワンフレーズ・ポリティックスの問題を見抜けない人々が数多く存在する点だ。
     結局、解消策は教育しかない。教育なくして批判的リテラシーを獲得できるのは著者のような優秀な一部にすぎず、他の普通の人はそうではない。2部の著者は、このあたりをどう考えているのか?

     1部に叙述する教育システムば傾聴に値するが、現行システムそのままではとても無理だ。
     個人的には、高校教育を5年くらいに延長し、職業教育を混ぜる。ただし、全員が5年通学する必要はなく、職業教育+超基礎的リテラシー教育か、あるいは現行の普通教育+リテラシー教育のいずれかで、3年程度で卒業可能とするのも一法か。といっても、これも全く現実的ではない話か。

     ニート問題につき。
    1 企業側の問題として、
    ① 違法な職業(ヤミ金・違法マルチ・オレオレ詐欺など)、
    ② 違法な就業形態(労基法・最賃法違反など)、
    ③ 違法な職務形態(特商法違反、消契法違反など)、
    これらが就業意欲の低減を招来。

    2 雇用実態の不正義(正規・不正規との不均衡)、単線的な就職システム、脱サラ等新規開業・起業の困難な現状、
    3① 1・2による就業・起業意欲の減退、
    ② 生きていける社会システム・家族支援。
    4 1ないし3の複合。

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    投稿日:2017.01.08

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