【感想】黄昏流星群(31)

弘兼憲史 / ビッグオリジナル
(1件のレビュー)

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  • モーリー

    モーリー

    「星空研究会」大学時代、気の合う仲間で作った星空研究会というサークルに集い来る男たち。そこに突然現れた歳下の可憐な女性。1人の女性を中心に星座のようにその周りを取り囲む4人の男たち。男たちは皆遠慮して決して口外しないが、全員がその女性に惚れていた。だがある日何の前触れもなく、その女性は男たちの前から姿を消す。行方をくらましたまま20星霜、ある日男たちの元へ一通の手紙が届く。あの女性が再び4人に会いたいと言う。当然の如く女性に会いに行く4人だったが、そこへ行ってみると若い頃の姿のままの女性が立っていた。実の娘だという。その娘曰く、その女性はもうすでに病気で他界し遺品を整理していたところ、この会の存在を知りこの中に自分が見たことない父親が居るのではないかと思い、連絡をしたようだ。ただ4人を見るともうこれ以上詮索する必要は感じずこの4人の輪を乱したくないと言い、星空研究会にあらたなマドンナが誕生することとなった。(写真①お寒い駄洒落に頭を抱える、この感覚まったくもってない世代だなオレらは)「ある一族の星域」一代で巨万の富を築きあげた父親が他界し、グループの遺産相続と家督争いが勃発する中全てを知るお抱え運転手目線の物語。全員の下の立場に居る男から見た権力者たちはまさに人間の本質を露わにしている。金がないやつは金さえあればと思っているが(オレなんてまさにそう)金を手に入れた人間も決して充足せずそら多少の気持ちの良いことは経験出来るに違いないが、落ちた時は倍辛いんだな。人はただ金について来てただけという。そしてそれが分かっていてもあやまちを繰り返すのだろう、それが人間の性。よう知らんけどドストエフスキーのカラマーゾフの兄弟のような感じだろうか。また読んでみよう。オチがステキ。救いがあるやつがいいと思うようになった。歳のせいなのかな!?続きを読む

    投稿日:2019.10.02

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