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熊谷達也 / 講談社文庫 (10件のレビュー)
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todo23
物語の中間でグッと加速。一気に読み終えると思いきや、最後にちょっとガックリ。 元々、幽霊とか霊魂とか信じていないし、この手のオカルト小説も余り好きでは有りません。それでも平井和正の「幻魔大戦」や白石…一郎の「黒い炎の戦士」などに嵌ったことはあるので、もう少しSFチックな仕掛けなら、私には受け入れやすかったのかも知れません。 やっぱり問題は最後の戦いのシーンでしょうね。突然の裏切りと思いも寄らぬ援軍、どちらの扱いもなんだか浅薄な感じがしてなりません。 続きを読む
投稿日:2017.10.30
アトレーユ
この人の作品はどれも熱い。 日本の原風景という言葉の似合う作品が多い。 今回は少し、高橋克彦テイストだが。 改めて、古代の呪術がなぜ、ここまで生活とつながっていたのか、腑に落ちる思いだ。 好みもあ…るだろうが、自分には、この人の作品はどれも、 単なるエンタメではなく、ミステリの範疇には入らないような奥の深さがある。 この作品、ミステリとはいえないだろうなぁ。 ストーリーだけ追えば、結末はあまりにも陳腐かと(苦笑) そこを求めちゃいけない(笑) リーダビリティは抜群! 一気読みしたくなる。 この文章の強さは相変わらずで素晴らしい。続きを読む
投稿日:2014.10.11
はらぺこ
多分ホラーやと思うけど全く怖くない。読者を怖がらせる事に重点を置いてないのかも知れん。舞台設定とかは『屍鬼』みたいで好きやねんけどなぁ・・・。ある人達の計画はストレートでも問題無かった気がする、せやか…ら、わざわざ遠回りしてページ数稼ぎをしてる気がしてしゃあない。終わり方も何か続編が有る様な感じやし・・・。色々確認したいけど再読するのメンドイし・・・。続きを読む
投稿日:2013.09.06
atsushi0606
フィリピン出張のお供に持っていきました。僕にとっては「邂逅の森」以来の熊谷作品。これは全くジャンルが違うのですが、邂逅〜と同じく、ストーリテリングのうまさ、読ませる技術が凝縮された作品でした。さすが直…木賞作家。もっと売れてもいいと思うんですが…続きを読む
投稿日:2012.05.07
cronista
お盆に山から下りてくる先祖の霊を迎えるための祭りを開催しようとする村の青年団と、先祖の霊に混じって悪い死霊(鬼のこと)が降りてきてしまうから阻止しようとする霊能者たちの戦いが主な内容です。 こ…んなふうに書くとサイキックウォーズみたいな感じですが、ワクワクドキドキというより、嵐の前の静けさというか不気味さが延々と続く地味な作品でした。説明調の文が続くので、京極作品を読んでいるのに近いところがあります。 即身仏に関する歴史とか、霊を認識するとはどういうことかなど、薀蓄が多くて自分は結構好きな文体だったのですが、ラストが裏切られたような結末だったので残念でした。きっと作者も力作過ぎて力尽きてしまったのだと思いました。 続きを読む
投稿日:2011.07.07
kaigunchui
熊谷達也の伝記ホラー小説。 これまで読んだ『邂逅の森』『相剋の森』『ウェンカムイの爪』などとは異色の作品だ。 舞台は東北地方であるが、ストリーは内田康夫シリーズのように歴史と現代とがつながっていく。… 主人公工藤が活躍する続編が出たら面白いかなと思います。 山登りをしているときに、ふっと冷たい空気を感じることがある。 単独登山がちょっと怖くなりそうな一冊です。続きを読む
投稿日:2010.02.28
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