【感想】フルーツひとつばなし おいしい果実たちの「秘密」

田中修 / 講談社現代新書
(11件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
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ブクログレビュー

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  • maynote16

    maynote16

    写真とともに、フルーツの魅力が書かれた本。
    フルーツ大好きなので、興味深く読みました。

    一番驚いたのが………
    鳥取県の名産である二十世紀なしは、研究所や果樹園で作り出されたものでなく、当時13歳の少年がごみ捨て場で変わった苗木を見つけ、持ち帰って育てたものだとのこと。
    しかもその発見されたのは、鳥取ではなく、千葉県だったのだそうです。
    ふうむ。
    秋には二十世紀なしをよく食べるのですが、こんな秘話があったとは!
    面白いですね。
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    投稿日:2022.05.04

  • ☆ベルガモット☆

    ☆ベルガモット☆

    このレビューはネタバレを含みます

    フルーツ大好き!だけどあまりよくわかっていなかったので豆知識を得るために取り寄せてみたら、想像以上の情報でした。
    産出ランキングや別名、栄養素、英語名などの紹介で次の果実は?とクイズ形式になっているのが興味を更に増す内容です。

    p97スイカのところに野菜と果物との定義が載っていました。
    農林水産省の『農林水産統計用語事典』では、「野菜とは食用に供し得る草本性の植物で加工の程度の低いまま副食物として利用されるもの」「果樹は、木本性などの永年作物のことをいい、その実を果実という」
    スイカもイチゴも農林水産省の定義に従うと野菜だが、果物屋さんで売られ、果物として流通している
    食品の栄養成分を記載している『食品成分表』(女子栄養大学出版部)でも、スイカとイチゴは、野菜でなく、果物として扱われている
    そこで、農林水産省は、「野菜」の分類をスイカ、イチゴ、メロンは「果実を食用とする野菜、家事的野菜と」しているとのこと

    ぶどうのたね無しにしたジベレリンは日本人発見でカビだったとは。
    メロンの表面の網目は中身の方が表皮より勢いよく成長して亀裂が生じたものだそう。
    パイナップル畑の地図記号にまつわる話、植物たちは体に当たる紫外線の害としての活性酸素を消すためにビタミンCをつくってるんですって。
    カスタネットの由来はくり、などなど、面白エピソードが様々な果実毎に載っています。季節ごとに果物を味わうときに楽しい時間になりそう。

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    投稿日:2021.12.21

  • goya626

    goya626

    よく知られたフルーツから、あまりよくは知らないフルーツまで50種の楽しい蘊蓄話。とにかくフルーツにはビタミンなどの栄養が豊富なのには驚く。ビタミンCをはじめポリフェノール、ビタミンE、ビタミンA、βークリプトキサンチン、ヘスペリジン、ペクチンなどの食物繊維、アントシアニン、カロテン、クエン酸、・リンゴ酸・酒石酸などの有機酸、ミネラル(カリウムやカルシウム)、ブドウ糖、果糖など、それぞれの果物によって多少はあるが、「こりゃ、毎日フルーツを食べるべきだ」とつくづく思ってしまう。温州ミカンを食べていると肝臓障害の目安のrーGTPの数値が、アルコール類を飲む人でも上がらないというのだ。さっそく酒飲みの女房に教えた。紫外線によって活性酸素が増えるのを防ぐために、ほとんどのフルーツにはビタミンCが豊富なのだというには、思わず膝を打った。ブルーベリーのアントシアニンは、目にいいことはよく知られているが、ビタミンEは若返りのビタミンと言われるそうだ。もちろん、食物繊維は整腸作用がある。いいことずくめではないか。色や香りの話もあり、香りの成分はリラックス作用がある。フルーツの効能以外にも話題は豊富だ。イチジクは、世界で最も古いフルーツのひとつだそうだが、なるほどアダムとイブのあそこにイチジクの葉っぱが使われていたよね。二十世紀梨は、苗が千葉県松戸市のゴミ捨て場から発見されたのを鳥取県へ持っていって育てたそうだ。日本のフルーツの収穫量1位は温州ミカン、2位はイチゴ、3位はリンゴ、4位はブドウ、なるほどね。パッションフルーツのパッションは情熱の意味ではなく、十字架をさす。花のおしべとめしべが十字架みたいに見えるから。マンゴスチン、チェリモヤ、ジャックフルーツ、ドラゴンフルーツなんて、知ってた?続きを読む

    投稿日:2021.11.14

  • ahddams

    ahddams

    栽培方法から美味しく食べられる保存方法まで簡潔にまとめてくれている。果物の入門書ってところか。

    初版の‘13年以降情報系のテレビ番組が増えているからか聞き覚えのある効能もチラホラ出てきたけど、何だかんだでいざ子供に聞かれると自分なんかはたちどころに回答に困るんだろうな。

    栄養学みたいな分野って、いつも難解な横文字成分を中心に講じられる印象だったから、クイズもまじえた子供にもやさしい解説は有り難かった。(いい歳してそれを言っているのも問題だけど…)よく口にする果物でさえ種からヒラヒラとした花が咲いて、実(固体)になる過程を追うと生命の神秘を感じてしまう笑

    メロンの網目模様の謎なんか今まで知ろうともしなかった分意外で面白くて、出来上がってく過程をビデオに撮って早回しで見たいくらい。
    名前の由来といい、自分の思い込みがどんどん覆されていく。小学生みたいに驚いてばかりだし、スマホ片手に調べれば分かる事だろうけど偶然知るってやっぱり嬉しい。

    臭みを抑えたドリアンに(料理に絞る際邪魔な)種を除いたスダチ…etc.と、品種改良が思っていた以上にされていたのにもビックリ。幾らでも作れるのかと思いきや、元から改良できない果物もあったりと運命まで決まっている…
    それを踏まえてまえがきを読み直すと、別で先生のメッセージが勝手に脳内で続いてく。

    “果物たちの役割を理解し、美味しくいただきましょう。あれこれ無闇に食べてはいけませんよ”

    きもにめいじます!


    【その他】
    ・「果物の王様」「ビタミンCの女王様」…と君主が大勢おわして笑った。
    ・「果物語録」(と勝手に呼んでいる)は無関係な話も多かったけど、ちゃんと栄養を考えるヒントになる。「朝の果物は金」、肝に銘じます! 
    続きを読む

    投稿日:2021.11.06

  • kkc06173

    kkc06173

    後半に行くほど、あまり馴染みのないフルーツが出てきて、おもれー、くいてーとなる。
    メジャーな果物はたくさんの蘊蓄があるけど、そのマニアックな方に、もう少し情報があったらなぁ〜と。

    投稿日:2020.07.11

  • ますく555

    ますく555

    ポピュラーな果物から、日本ではあまり知られていないけれど、おいしくて世界で愛されている果物まで、50種類の果物をかんたんに解説し、さらに果物の「なぜ?」と思えるようなところのおもしろい話を盛り込んだ本です。世界には、おいしそうだけど知らない果物がたくさんあり、それを本書で知りました。食べる機会があれば、初めて味わう味に感激するのだろうなあ、と想像してみたり。ジャックフルーツ、チェリモヤはまったく知らなかったです。ドラゴンフルーツ、マンゴスチン、スターフルーツも、名前だけ知ってたり店先で見てたりしていても、食べたことはないですね。僕くらいのフルーツ音痴だと、マンゴーの正式名称がマンゴスチンだと思ってましたから。まったく見た目も、たぶん味も違う果物なのでした。実は、ビワも食べたことが無いし、アケビやザクロもなんかも食べ方すら知らないです。キンカンはミカンの小さい感じの果物ですが、これはスーパーの青果係をやっていたときにつまみ食いしました、どうも。おいしかったんですよね。へえ、おいしくてマイナーだな!と驚いたりして。きっと、果物に限らず、世の中にはそういうのって多いんだと思います。続きを読む

    投稿日:2018.05.30

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