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ポール・J・ザック, 柴田裕之 / ダイヤモンド社 (15件のレビュー)
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simako928
利己的な行動を取る人間が多くいる市場は、いずれ廃れてしまう。 一方、お互いを信頼し、向社会的行動を多く取る市場は繁栄する。なぜか? ここで筆者は「善循環」という概念を提示して、この繁栄のメカニズム…を説明している。 善循環とは、共感→道徳的行動→信頼→オキシトシンの分泌→共感とサイクルしていくメカニズムである。 人は他人に信頼されてると感じると、オキシトシンの分泌量が増える。 オキシトシンの分泌量が多いほど、より他人に共感するようになる。 より他人に共感するようになると、道徳的行動をとるようになる 道徳的行動をとることで、相手は自分を信頼する。 また、オキシトシンが分泌されることで、ストレス軽減の作用のあるセロトニン、行動を強化するドーパミンが分泌され、より道徳的行動を気持ちの良く感じることとなる。 この善循環が起きてる市場や社会では、人々は向社会的行動をとるので繁栄する。続きを読む
投稿日:2020.03.12
moe
信頼を示せば自分も信頼して貰える 共感 寛大さ 向社会 善循環 ソーシャルメディアで善循環 科学的に古代の社会の正しさが証明された
投稿日:2018.10.17
coucou529
机上だけでなく、体を張った実験がいい。 人文科学もオキシトシンに効果あるのね。 文学、芸術が好きでよかった。
投稿日:2018.10.06
tutakiti
思い立ったが吉日、大切な人にハグをしよう。夫婦であっても、なにを今更と思うだろうけど、こんなに良いこと尽くめなら、しない手はない。さぁ、今日愛しいあの人が帰ってきたら恥ずかしがらずに、おかえりとぎゅっ…と抱きしめてみよう。続きを読む
投稿日:2017.12.05
hikaroshi
タイトルのうまさで技ありの本書、実証実験をとおして経済的繁栄のための異なるアプローチを模索する。「振り込め詐欺」が横行する現実社会に鑑みると理想主義的な視点だが、それは魅力的な理想像でもある。ところで…「競争」がなければ我々が享受している革新的な技術はどれだけ具現化されていただろうか。続きを読む
投稿日:2017.04.01
katsuya
サブタイトルにある「愛と共感の神経経済学」に惹かれ購入。社会や個人が幸福で繁栄の道をたどるのか、広い意味で貧しいままなのかを決めるのは、資源の有無や技術力、軍事力ではなく、互恵関係や信頼性だという。個…人的経験に照らして考えても、不幸や出来事に見舞われている状況を見ると、それが映画であっても涙するし、一緒に成功を祝える仲間たちとは一生付き合いたいと思える。昨今求められるリーダー像もこう言った考え方に立脚しているものが多いのは、みな、薄々感じていたり求めていたりするからなのだろう。信頼性を構築するのに手っ取り早く実践できるのは、嬉しい時も悲しい時もハグ。フリーハグってなんじゃと思っていたけど、こういうことか。 ところで表紙はクリムトの「接吻」。本書のエッセンスを象徴しているんだろうけど、この男女は実は崖っぷちに立っている。これも象徴なのか。続きを読む
投稿日:2016.04.15
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