【感想】横柄巫女と宰相陛下10 聖なる檻

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ノーラとカノンの結婚式で大事件発生!?な巻でした。
ついにこの時がやってきた。本当にこの二人結婚してしまうのかと思うと複雑な気持ちでした。ノトも自分の恋心と行動について悩んでいて、ついつい応援してしまいました。

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シリーズ10巻目です。
とうとう、カノンとノーラの結婚式が行われることに。
愛し合っているのに結ばれることがないと、お互いに納得しているとはいえ、こんな展開あり？って思っていたら、以前出てきていたアリシアが出てきて、結婚式の最中にアリシアが、シュトルーフェの宰相オルキスを刺すという事件が発生し、結婚式は中止になっちゃいました。
アリシアには気の毒だけど、ちょっとホッとしたりして。

でも、そのせいでシュトルーフェと戦が始まってしまい、主要な砦が続々と落とされてしまい、カノンはそちらにかかりきりに。ノトは、戦況祈願のために、ウスラに行くことになってしまい、ノトとカノンは離ればなれです。リリィ様は、パパと一緒に一番に逃げちゃいましたけどね・・。

ウスラに向かったノトと犬の前に、サリクと犬をシリウスと呼ぶ女神様ターラ＝ラウニエルが現れます。すごい力でウスラの山を吹っ飛ばしたターラですが、マリィのおかげで難を逃れます。
でも、そのあと、ターラによって過去を思い出したシリウスは魂が抜けたようになってしまいます。

シリウスとターラの過去の話が出てきましたが、昔は仲がよかったんですね。
シリウスに笑ってもらおうと、姉の甘言に騙されて村人を殺してしまい、そのせいで、シリウスによって殺されてしまったターラ。どっちも悪くないのに、ノトとカノンのように、うまくいかないことってあるんですね。

ノトもターラによって、カノンとノーラが結ばれて子孫を残した幸せな未来を見せられます。カノンの死の間際には、カノンがノトではなくノーラに愛情をみせるという状況、ものすごく切ないです。ターラの見せる夢とは言え、カノンにこんなこと言って欲しくないです。

一方、ドロドロになりながらも、カノンの元にたどりついたマリィことプロキオンは、驚くカノンを前に事情を説明。ノトがターラにとらわれていると聞いたカノンは、身辺を整理して、ノトの元に向かいます。
総司令官が失踪してしまったあとのしりぬぐいをエリオ様がするというのは、不思議な感じがしますが、前巻でよい方向に変わってきているので、これもよいのかもしれません。リリィ様もなんか最終刊で活躍してそうな気配もしますし。

「聖剣」は1度でも使うと折れる＝カノンは死ぬということを、まだノトは知りません。
次巻でとうとう最終刊となるみたいですが、まさか、カノンが死に、星の世界で一緒になるってラストではないですよねぇ。二人には現世で幸せになって欲しいのだけど、エリオ様に王権を移して、ノトが巫女をやめるってのはダメなのかしら？

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