【感想】ザ・チョイス

エリヤフ・ゴールドラット, 岸良裕司, 三本木亮 / ダイヤモンド社
(104件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
16
39
36
6
0

ブクログレビュー

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  • Masahiro Sera

    Masahiro Sera

    お父さんと娘の会話(物語)から、次のエッセンスを導きだす。
    ・人はもともと善良である
    ・すべての対立は解消できる
    ・ものごとは、そもそもシンプルである
    ・どんな状況でも飛躍的に改善できる
    ・すべての人は充実した人生を過ごすことができる

    エピソードとなるのが、アパレル会社の所謂下請けと親会社が、ウィンウィンになる方法とパン屋が儲かる方法。

    しかし、分かったようで分からない。何か読んでいても、脳ミソのヒダに引っ掛からない感じ。

    強いて学んだことは、
    システムに与えられている自由度が高ければ高いほど、システムはより複雑。
    最適化とは、対立を除去する方法ではなく、「最高の妥協点」を探し出すこと。
    人を責めると、間違った方向に行ってしまう。正しい方向からどんどん遠ざかってしまって、よいソリューションなんか見つからなくなってしまう。もし相手を排除することができたとしても、ほとんどの場合、本当の問題は残ったままになる。
    発注先の会社が、真に発注元と競合優位性を持つには、その会社のニーズを理解すること。

    著者は、イスラエルの学者で、TOC(Theory of Contraints)と言う生産管理の手法を考えた、立派な方のようですが、すみません、私の能力不足でした。

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    投稿日:2024.02.10

  • つる

    つる

    ザ・チョイスの選択肢は2つ。
    ①現実を恨む
    ②現実からの贈り物に感謝する

    ゴールドラット博士のマインド
    ⚫︎謙虚でありながら、自信も持て。

    ⚫︎複雑な方が凄いなんてのは全く間違い。
    ex.ネジを釘だと思い込んでしまう

    ⚫︎どうして、なぜを繰り返すとものごとはシンプルに帰結する。
    ニュートンが言う、自然を現実に置き換えられる。

    ⚫︎ウィンウィンの変化が必ずあると信じて取り組むこと。

    ⚫︎コンフォートゾーンとは、
    人が原因と結果に関して十分な知識を有している領域、また、あるが行動に対してどのような結果が予測されるのか十分な知識を有している領域。
    >>まさかのコーチング用語が登場して親しみ!
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    投稿日:2024.01.04

  • sota

    sota

    ー 父は、障害が三つあると言った。一つ目の障害は、現実が複雑だと考えること。二つ目の障害は、対立は当たり前で仕方のないことだと考えること。この二つの障害が、必要な変化を導き出す邪魔をしているというのだ。複雑そうに見える状況でも、実は常識的な原因と結果のロジックによって、ものごとは左右されているという事実を受け入れることができれば、私でも、もっとすばやく根本的な対立に焦点を絞ることができるようになるのではないだろうか。そう私は思いはじめていた。少なくとも、ある程度の直感や知識が働く自分の得意分野においてはそうに違いない。また、根本的な対立がはっきりとわかったとしても、これまでのように、それを当たり前、仕方のないことと、簡単に片づけるようなことはしないだろう。どの前提が間違っているのか、取り去るべき前提を探そうとするだろう。つまり、私でも、父のような見事な変化をどのように導き出したらいいのか、その方向を見つけ出すことができるようになるかもしれないということなのだ。

    そして、三つ目の障害。 なぜ父が、三つ目の障害(人には、他人を責める習性があること)をあそこまで執拗に強調していたのか、その理由もわかった。その障害が克服できなければ、たとえ見事な変化、すばらしいソリューションが目の前に用意されていたとしても、きっと見逃してしまうからだ。何ということだろう。 「読んでも驚くんじゃないぞ」と父に言われたが、まさにそのとおり、すっかり私は驚かされてしまった。自分にどれだけ人を責める習性があって、そしてその習性がどれだけ壊滅的な結果を引き起こし得るのか、あらためて私は驚いていた。 ー

    過去4作と比べて、やや精神論的。
    対立している利害関係者と調整するのは、現実問題としてそんなに簡単ではない。
    ただし、それでも、他人のせいにしては前に進めない、というのは間違いない。
    他部署の責任にするのは、だいたいの場合は合っているので、それほど難しくはないわけで、共感も得られるしそれで済んでしまう場合も多い。

    ただし、本質的に問題解決したければ、そこを他部署のせいにはせずに突破しなければならない。そこが難しいところなんだよね。
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    投稿日:2023.09.09

  • 楽描人カエルン #グラレコ写経

    楽描人カエルン #グラレコ写経

    このレビューはネタバレを含みます

    ザ・ゴールはひとつの会社の中での最適化。ザ・チョイスはこれとはうってかわりサプライチェーンを対象としたもの。パン工場と販売店。これが例になっている。
    本書の主張はシンプルな解決法は必ずあるということ。抽象的なできない理由は疑うこと。
    あとがきにまとめてある言葉が秀逸なので引用する。
    ・人はもともと善良である
    ・すべての対立は解消できる
    ・ものごとは、そもそもシンプルである
    ・どんな状況でも飛躍的に改善できる
    ・すべての人は充実した人生を過ごすことができる

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    投稿日:2023.08.14

  • ケイ

    ケイ

    購入した本。ビジネス書でありながら、哲学要素もあったため購入。

    セネカの言葉「幸運は準備と機会が巡り合ったときに訪れる」

    「なぜ、どうしてと物事を掘り下げていくと本質に辿り着く」

    「有意義な機会とは、自分ではどうすることもできない状況を克服した時のこと」

    「物事の根本はごく少数の要素によって構成されている→ものごとはそもそもシンプルである」

    「自分の取り分を増やしたければ、ウィンウィンになるように努力すればいい」

    「決してわかったつもりにならない」

    「ものごとの原因と結果を常に考える。また抽象的な言葉を使わないようにする」

    「感情、直感、ロジックで人は動く」

    「人は善良」
    「対立はすべて取り除くことができる」
    「複雑に見える状況も実は全てシンプル」
    「どんな状況も改善できる」
    「常にウィンウィンのソリューションがある」

    小売業にとって、最善のソリューションは売り切れを出さないこと。すぐに補充することで売上アップにつながる。

    小売業をする際にはまた読むようにしたい。
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    投稿日:2023.05.03

  • シミタカ

    シミタカ

    世界1000万人の読者を擁する「ザ・ゴール -The Goal-」のエリヤフ・ゴールドラットの新刊。
     副題は「複雑さに惑わされるな!」。
     その副題通り、この本で言っていることは
     
      「ものごとは極めてシンプルであるべきである」
     
     ということに尽きる。
     
     自分が仕事を通して、あるいは文化レベルの活動(すなわち趣味の範疇)を通して自分がうすうすと感じてきたことを、この本は的確に指摘しているように思う。
     複雑なソリューションあるいはロジックというものは、自分の頭の中で一度は理解できたとしても、時が経つにつれて忘れていく上に、多くの人に共有してもらうことがとても難しいもの。
     そんな複雑さを排除して「シンプルに」考えよう、というわけ。
     
     何かしらの問題点が発生した場合に、それに対する解決策を考える、それはそれで良いことだけど、システムを変えて言葉を変えても、根本的なところを突き詰めていけば実はやるべきことはそんなにないはず。
     難しいことをやろうとしない、当り前のことをきちんとやる、この気持ちを持っているだけでも、ビジネスや趣味に対する接し方がチョット変わってくるのかな、と改めて感じた一冊。
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    投稿日:2021.10.23

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