【感想】SEX PISTOLS（5）

このレビューはネタバレを含みます

▼あらすじ
絶滅してしまった幻の種「天狗」。その血を密かに継ぐ者がいた…。
一方、差別を受けるという理由から、身分を偽る「蝙蝠」の若葉。
まともな恋愛とは一生無縁だと思っていた若葉を、運命がある高貴な男へと繋いでゆく…。
そして、苦しい誤解の連続だった大将としまの２人も、ＢＡＢＹ誕生でついに幸福な（♂×♂）夫婦に。
待望の第５巻！

＊＊＊

体内に懐蟲仕込んで仮腹作れば男でも妊娠出来るよ☆っていう設定だけでも
驚きなのにその更に上を行く設定が出て来て一瞬思考が止まりました(笑)
どんな設定かと言いますと…飲み薬、貼り薬(絆創膏みたいな)、塗り薬を同時に服用して男の身体に女性器や膣、子宮などの女の機能を無理矢理作ってしまおう☆というとんでもないものです（笑）

まぁ、要はふたなりです。
ぼかしてあるので直接的な描写はありませんがそれでもこの設定は正直好みが別れそうだなぁ…と読んでいて思いました。
ここまで来るとBLという枠からギリ外れるか外れないかという所なので…。(私は面白いと思いましたが笑)

そして今回はエロ多めです。エロ多いのは嬉しいのですが、新しいカップルが個人的にはちょっと微妙。
新たな設定(アンドロジーナス)や、異国を舞台にした今までにない特色のお話など内容的には非常に面白かったのですが、やっぱり一夫多妻制というのがどうにもなぁ…。
他の方のレビューにも書かれてありますが、私も好きになったら一途に想って欲しいタイプなのであんなに胸キュンな展開させておいて結局、第二夫人で収まるのかよ…と思ってしまいました。
お国柄なんでしょうがないっていうのは分かるんですが。

とりあえず青桐夫妻(笑)のベビーが可愛かったのと、彼らのやり取りが面白かったので★4つです！

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このレビューはネタバレを含みます

新しいカップル登場＆設定の凝り方が半端ない巻です。
ダメな人はダメかも。
私は「よくそこまで考えたなぁ！」と感心しました。おもしろかった。

シマがいつの間にか出産してました(笑) 大好きなキャラなので登場してくれて嬉しかったです。
マングースとハブの双子ちゃん。そういう双子ってあるんだね(国政と米国もか！)
孫ができても仲が悪い両家相手に、カレンの対応が素晴らしかった！本当にカレン大好き。

さて、メインのカップルですが。絶滅種同士です。
天狗というか、翼を持ってる種族(偉い種族)と蝙蝠(普通の種族)

元々、「オスに仮腹作って妊娠出産」の設定だけでも、その発想に驚きましたが、今回は…「オスに膣＆子宮作る」ですよ。
そして、ちゃんと「どうやって作るのか」が明言されている。
ココにひっかかったら読み進めるのはキツイかも。

今回の話は、とにかく重め。
斑類にも「奇形」は存在するし、絶滅種になってくると種を残すのは限りなく難しくなるし、しかも絶滅種は狙われて危険だったりするし。

ＳＥＸ ＰＩＳＴＯＬＳは、全体通して「種を残す」話が語られますが、この巻はそれが一番強かった気がします。
読みながら痛くて痛くて。

やっと決着しても、残念ながら１対１の幸せカップルには落ち着かなかったし。
なぜってそれは、偉い種族(夫側)の方がアラブ系だから！
「一夫多妻制」なんですよねー…しかも「正妻」が既にいますんで。
正妻から「嫌いだけど敵ではない」として認められ、第二夫人で決着するっていう。
後々、仲良くなってほしいんだけどな。

そして、長持くん！！いいやつだったんだね－！
幸せになってて欲しいです。

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