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高橋弥七郎, いとうのいぢ / 電撃文庫 (16件のレビュー)
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総合評価:
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キじばと。。
シリーズ最終巻。最後まで話を広げていって、まとめるのが追いつかなかった、という印象です。 「祭礼の蛇」の「大命宣布」によってフレイムヘイズたちは使命を失うことになりますが、その中でシャナは、自分の立…っている足元を見なおし、自分の信じるままに、悠二と対峙することを決意するというのが、前巻のないようでした。そして今巻は、ユートピアを眼前に差し出された“徒”たちが、自分たちの立っている場所を見つめなおし、彼らの思いに創造神が応えるという話になっています。 他方、新世界へと旅立つ「徒」たちの残した「存在の力」によって願いをかなえたリャナンシーは、自分にとって本当に大切なものを、最初から知っていたという対比が張られています。著者の高橋さんが描きたかったのはたぶんこういうことなのかなと、個人的には解釈しています。 最後は、こちらの世界に残ったシャナと悠二、マージョリーとシュドナイが決着をつけることになります。やや厳しい言い方をすれば、カン違いの責任感を抱えて一人決めしてしまった少年が、けっきょくは少女にケツをもたせたという、セカイ系にありがちなストーリーということになるのでしょう。 ちょっと残念だったのは、物語の終盤で池くんが忘れられてしまったこと。最後に、御崎市に残った吉田さんを池がサポートする後日談的なエピソードを足してくれてもよかったのに、という気がします。続きを読む
投稿日:2018.11.28
不知火さくや
おのおの矜持だとか縛られるものが多くありましたが、結局はさまざまな愛の形を見せてくれた作品でした。 完結ありがとうございます。
投稿日:2012.02.01
nagatoichi198
このレビューはネタバレを含みます
新しい世界の創造の時を迎えて、紅世の徒が、フレイムヘイズが、自分たちの思いをぶつけ合う姿に心震えました。助けるために己の命をかけるもの。永遠であるために新しい形をつくるもの。それぞれの思いの強さに、ただただ圧倒されるようでした。そして、何より悠二とシャナの結末。お互いを思いながらも、お互いを思うが故にすれ違ってしまった二人の、お互いが思うが故に訪れた幸せな結末。悠二の思いが痛いほどわかり、そしてそれすらも受け入れようとするシャナの思いに涙があふれていました。綺麗なラストを見せてくれて、大満足でした。
投稿日:2012.01.03
yankoba
長かった物語もようやく完結。 広げまくった伏線やら登場人物やらをまとめるのに大変で、物語としては今ひとつまとまりに欠く印象。 特に結末は、ザナドゥの誕生が現世?に影響を与えないのであれば、 何のためにいままでさんざん戦ってきたのかの必然性が見えない。 同様にマージョリーさんとシュドナイの戦闘も必然性は感じられなかった。 10巻くらいでまとめたほうが物語としてはすっきりとしたのかなぁ?と編集サイドの手落を指摘したい感じ。
投稿日:2011.12.09
akio-bk
どれだけ続いてローマ数字のⅩの連続で巻数がどこまで可読性を失うのか……と見守る変な楽しみ方もあったシリーズ、ついに最終巻です。 最終巻だけあり今まで出てきたキャラ総出演で大暴れで終幕を迎えるので思い入れがある人は楽しめるでしょう。 ただ今までのキャラを出しまくっているので、全巻読んでいた人でも途中で「この人だれだっけな……?」と思い出すので手が止まってしまうことも多いです。愛着は良いと思いますが、覚えてなくても読み飛ばせるような描写だと親切だったかなとは思います。 リャナンシーの満願成就は遠かったね……とかちょっと感慨深かったです。 次のシリーズも楽しみにしております。 またAB出してくれるのも期待。
投稿日:2011.11.02
黄昏
結局何のために争っていたのかよくわからない結末だった。 紅世の徒が人を食べなくなったら、フレイムヘイズもそれらを退治する必要がなくなる。ただそれだけ? もともとフレイムヘイズも紅世の徒も、フレイムヘイズと一緒にいるしゃべるだけの存在(神様?)も、一体全体どういう存在なんだか全く理解できなかったけど、結局それが最後まで理解できないまま終わってしまった。 とりあえず正義の味方と悪が戦い、悪が倒されないままパラレルワールドに行って終了。それだけとしか理解できなかったんだけど、この理解で正しいのかどうか。 最後に悠二とシャナがくっついたことは良かったと思うけど、悠二が敵に回らずにいたらこの戦いは一体どういう展開で、またどういう意味を持つことになっていたのか。 よくわからなかった。一体作者は何を問いかけたかったのだろうか?
投稿日:2011.10.29
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