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歯黒猛夫, 山崎三郎 / ちくま新書 (4件のレビュー)
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このレビューはネタバレを含みます
<目次> 第1章 水の都の高低差 第2章 なにわヒストリア 第3章 「商都・大阪」興亡史 第4章 私鉄の王国 第5章 キタとミナミ、そしてディープサウス 第6章 未来都市・大阪 <内容> 大阪の町を知るための入門書としては適しているのかも知れない。ただ筆者が歴史の専門家や地理の専門家では無いところが弱い。この本を書くために方々歩き回ったようだが、そのあたりがあまり目立たないのが残念。「ブラタモリ」的なものを狙うのなら、もうちょっとニッチに掘り込まないと…
投稿日:2024.05.18
あがり
まず基礎知識が必要だと思った。大阪の地理、路線図、主要な地名。 関東人には全くわからないことだらけ。 基礎知識がある人には面白い内容だと思う。 読了45分
投稿日:2024.05.14
よーへい
大阪の歴史的背景から現代の地図を読み解ける。大阪のことに詳しくなれること間違いなしなので、お勧めできる
投稿日:2024.05.06
DJ Charlie
豊富な話題で、各々の話題を色々と掘り下げていて、実に興味深く、「一寸した時間」にドンドン読み進めてしまった。そう「させてくれるモノ」が在る。結果的に、素早く読了に至った。出先で大きな書店に何気なく立寄…り、置いて在った本の中からこれに眼を留めるという形で出会った。思わず求めてしまったが、そうしておいて善かった。 本書の著者は「大阪府内に住むライター」である。所謂「学術系」という綴り手ではない。が、色々な現場を観に出て、観た様子を綴る、背景的な事等を詳しい方に訊ねるようなことをするのが「ライター」である。本書はそういう「ライター」の流儀で「大阪」を多角的に語ろうとしている。 大阪というのも、少し独特な地理的な特徴が在る。そういう辺りから話しを起こし、古代、近世、近現代の歴史の様々な事柄に絡まる話題を多く提起する。そういう形で街の興味深さを立体的に描いている。 「歴史」と呼び得る要素だが、かなり古いという感じのことに留まらない。少年時代の著者が親しんでいる「万博」というような時期以降、1980年代や1990年代、つい最近迄の街での色々な経過への言及も在る。 「つい最近迄の街での色々な経過」に関しては、開発の構想が持ち上がり、必ずしも満足出来ない状況になり、それ以降の進展も在る訳だが、そんな事柄も纏まっている辺りが面白い。 長い歴史が積み重ねられ、商都としての経過、「大大阪」と呼ばれたような発展の経過、繁華な地域の形成や鉄道網の発展というような事柄が在り、そして近年の経過だ。それらが適度な量に纏まった1冊の新書で読める。 何か「“大阪”を御紹介します。よろしく…」という、格好の「“大阪”入門」という性質を帯びているかもしれない一冊だ。そして本書に触れると「機会が在れば大阪に立寄って…」という気分にもなる。 結局、「ライター」の流儀で丁寧に綴って面白い一冊が纏まったのだと思う。続篇、姉妹篇というようなモノの登場さえ期待する。その前に、本書は広く御薦めしたい感である。続きを読む
投稿日:2024.04.19
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