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前田隆弘 / 中央公論新社 (7件のレビュー)
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stkmdf
自分も先月父親が亡くなったタイミングなこともあって興味が湧いて読みました。 著者の父親が海遊び中の事故で亡くなったエピソードの、同行していた同僚のおばさん達が、家族が到着してない状況でその瞬間病院に支…払う3000円を頑なに払おうとしなかったという部分がとてもリアルで印象的で。 「私達は関係ないですから」 という意思表示が悪魔のように感じました。 お前らに人の心はないんか?って思うんだけど、世の中には一定数そういう人がいるわけで。これでは人に品性を求めるなど絶望的だ。続きを読む
投稿日:2024.05.05
szk
同人誌版から一般流通の書籍になると知り、そうだよねいい本だもん。と安心する気持ち。大幅な加筆はなんだろう?と思っていたら、雨宮まみさんのことでした。もう7年も経つのですね。身近な人の死について、こんな…に話せるだろうか?避けていたのかもしれないけど。おざなりにせずにきちんと話したい。ライトにもフラットにも、つまらない細かいことでも。続きを読む
投稿日:2024.04.29
1509579番目の読書家
死の責任を感じる責任くらいはあるのではないか。的な一節が妙に心に残る。 死なれちゃったあとで、それと向き合い続けるのはしんどいし、かといって無かったことにはできない。それぞれの経年変化の記録と、残され…た者の整理のつけ方。続きを読む
投稿日:2024.04.27
とりおの飼い主
青山美智子さんがXで紹介していて、私自身も死生観に興味があるので手にした一冊。死にまつわるエッセイ集。 病死ももちろんつらいのだが、事故死や自死が印象深い。読んでいてつらくなる死の記録も多かった。書…いている本人も、つらい作業だったのではないかと思う。 後悔や辛さ、寂しさ、そうした負の感情を言語化することには大きな意味がある。人の死に意味を与え、感情を見つめ直す、そうした記録だった。 これだけ死が身近にある人もそうそういないよな、と思いながら読んでいたが、自分の人生を振り返ると身内や職場、教え子の保護者など、振り返ればそこそこ死が身近にある。死に向かっていく人を、どうにかつなぎ止めようとしたこともある。 この作品を読んで、生きている人との関わり方を見つめ直すきっかけになったし、死んでしまった人への捉え方も見直すきっかけになった。そして、私も彼らの死を受け止めて今を生きているのだと思った。 続きを読む
投稿日:2024.04.22
そ
身の周りの亡くなった方たちについて語るエッセイ集。 父親の死をめぐる「父の死、フィーチャリング金」と、コロナ禍で亡くなったおじさんを描いた「天国からの着信」がよかった。あとやっぱり大学時代の後輩Dさ…んをめぐる一連の作品たち。 生きてる人が、どう語るか。続きを読む
投稿日:2024.04.20
土日ちゃん
死なれちゃった、というのが妙にしっくりくる。 わたしにも死なれちゃった経験がいくつかあって、それを引きずったり、忘れたり、急に思い出したりしながら今も生きている。誰かに語ることもできず、ただ自分の中で…循環させているだけ。もう新しい思い出を作ることができないという当たり前のことに気づいて泣きたくなることもある。そんな自分の葛藤みたいなものも含めて言葉にしてくれている気がしてうれしかった。本に出てくる知っている人も知らない人もみんな死んでしまってるのに生きている温度がちゃんと伝わってくる。続きを読む
投稿日:2024.03.25
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