【感想】姥玉みっつ

西條奈加 / 潮出版社
(12件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • snowflake

    snowflake

    なのにいまになって、幼馴染という大きな綿埃がふたつもくっついて、さらにそこに、赤い【糸屑】が二本絡まった。細くて短い糸なのに、意外にも頑固に絡まっている。

    投稿日:2024.05.04

  • yoshi1004

    yoshi1004

    ひょんな事からお萩長屋に住み始めた幼馴染の3人の老婆。3人三様の性格の違いが面白い日々の暮らしに事件が起こる。行倒れの女性と残された口のきけない少女を守るべくお互いの得意な分野で知恵を出し合いながら、事件の解決に立ち向かう。スカッとしていて楽しめた。続きを読む

    投稿日:2024.05.03

  • kasumi-sou

    kasumi-sou

    初めて読む作家さん。

    お麓の元に幼馴染のお修と
    三人の婆殿が集まればかしましく日常が過ぎていく。

    最初は、決して悪い人ではないのだが何だか感情移入できない三人でしたが、長屋に持ち込まれた事件を通じて三人の背景がわかり、また事件の真相も明確になりはじめて、面白くなってきました。

    けれど、事件の結末は、個人的にはうーんという感じでした。
    物語の結末は、婆殿三人、このまま元気にすごして欲しい。

    正直、あらすじから想像していた物語とは違ってました。斜め上をいく婆殿たち。
    続きを読む

    投稿日:2024.04.30

  • hosinotuki

    hosinotuki

    このレビューはネタバレを含みます

    お萩長屋に奇しくも住むことになった3人の元幼なじみの婆。偶然助けた母娘だが母親は死に残された娘は口がきけない。とりあえずお萩と名付けて世話するうちに4人がひとつの家族のような雰囲気になってきて、襲いかかるお萩の危機にみんなで立ち向かう。最後はスカッとしました。

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    投稿日:2024.04.26

  • tamazusa_do

    tamazusa_do

    「女三人寄ればかしましい」だから三人なのだろうか。
    二人でガッツリ向き合うと衝突したとき目も当てられないから?

    「おひとりさま」のアラカン女子三人は元幼なじみ。
    地元に戻ったお麓のもとに集結した。
    それぞれ違った方向の個性がバランス良く、しかし立場や考え方の違いで時々口げんかになる。
    仲が良かっただけに言い過ぎてしまうが、その辺の会話もとても楽しい。

    ・お麓(おろく)優等生タイプ。生涯独身。武家に奉公の過去あり、書き物に堪能、和歌が趣味。
    ・お菅(おすげ)家庭的タイプ。二年前に夫を亡くし、息子二人いるが嫁たちとソリが合わない。
    ・お修(おしゅう)外交的タイプ。水茶屋や中居を経て大店の後妻に収まるも、三年前に旦那を亡くし先妻の娘とソリが合わず。

    規則を守ることを優先するお麓、人情感情で突っ走り、現実的なことは人任せのお菅。
    見かけを盛ることにこだわり、買い物好きのお修だが、客商売が長かっただけあり、人間観察に優れている。
    三人寄ればかしましいこともあるが「文殊の知恵」でもある。
    お麓の名誉のために言っておくと、かしましいのはお菅とお修である。
    「あたしの『閑かな老後』を返せーーー!」byお麓。

    長屋に助けを求めてきた女の子を保護したが、何やらわけありのようだ。
    身元が分からないので、長屋の名前を取って「お萩(はぎ)」と名付けられた。
    時を同じくして長屋に越してきたイケメン建具師にクラクラするお修、働いている団子屋に商家の旦那風の人が来て贔屓にしてくれたとぽーっとなっているお菅。
    地下で事件の兆しがドクダミの根っこのように広がりつつあった。

    やっぱり老人のやる気を引き出すのは、誰かを守ってやりたい、幸せにしてやりたい、という使命感である。
    これは、ジジでもババでも変わらない。

    まるで竹取物語みたいな日々であったが、次は上方に向かう三婆の珍道中も見てみたい。
    最後に出てきたお菓子に、「南星屋(なんぼしや)」のシリーズを思い出しました。
    続きを読む

    投稿日:2024.04.25

  • ふう(ナオ)

    ふう(ナオ)

    婆殿が三人寄れば姦しい。
    ましてや幼なじみだから遠慮がない。

    お麓は歌を詠み静かに余生を送るはずだったが
    同じ長屋に三人が住むことになるとは・・・。

    P35
    〈妙な縁を拾わぬよう、面倒を抱えぬよう努めてきた〉
    そのお麓の元へ厄介ごとは持ち込まれる。

    その時代の窮屈さが悲しくもあり苦しくもあり。

    最後には『烏羽玉』という京菓子についても書かれている。
    「南星屋(なんぼしや)を思い出し甘いものが食べたくなってきた。
    続きを読む

    投稿日:2024.04.23

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