【感想】決定版!獣害対策

井上雅央 / 農山漁村文化協会(農文協)
(3件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
0
2
1
0
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • かたくり

    かたくり

    このレビューはネタバレを含みます

    畑と畔の間に何も植えない緩衝地帯をつける。
    この場所には木などがかからないように、邪魔な木は伐採する。
    収穫後の残渣、放置された柿の木、間引きした果実などをむやみに捨てない。餌付けしていることになる。
    秋の草刈りをやめる。しないと冬の間に草が枯れ倒れる。これらの草はシカに食べられない。秋に草刈りをした場合、えさの少ない冬に緑の草原を作ることになり餌付けしている。

    具体的な木の伐採方法、柵について細かく書いており参考になった。
    口語で書かれていたので、読むのに苦労した。ちょこちょこ入る文末の「です」「ます」にイライラした。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.05.31

  • pctr

    pctr

    柔軟な発想で、根本的な対策を行うための指南書。
    持続可能な畑づくりにつながる獣害対策。

    順序が大切
    ①みんなで勉強
    ②守れる畑・地域づくり
    ③柵づくり
    ④駆除

    食・住:餌場、ひそみ場の対策が基本

    <住>
    ・膨らませたレジ袋、ゴミ袋でひそみ場探し
    ・ひそみ場がレベルアップ:身を隠す→寝る→出産子育て
    ・生垣は足元をすく
    ・スギ・ヒノキは林縁部のササを間引くだけ
    ・竹林、切る時期腐らせたいときはタケノコ収穫直後、建材利用は11月

    <食>
    ・腹が立つ餌:収穫前の作物
    ・食われても腹が立たない餌:雑草・牧草、収穫後の田んぼの草、収穫しきれない作物、生ごみ

    ◯簡単になくせる餌
    ・秋の草刈りをやめる→早春に草を生い茂らせない:6月、梅雨明け、お盆前にする(4回目をやるとしても9月上旬まで)

    ◯次になくせる餌
    ・投棄するくず果実、野菜の残渣→柵の中のコンポストに

    ◯少し手間はかかるけどなくした方がいい餌
    ・収穫せずに放置した果実
    →収穫しない果樹は膝ぐらいの高さで伐採、新芽が出ないよう覆う。全部切らなくても1/3程度で効果あり

    ◯竹林
    ・目印を決めて誰でもタケノコを掘っていいことにする

    <守れる田畑をつくる> 抜本的対策
    ・田畑は基本を守って丁寧に
    ・腹の立たない餌対策も(冬の田んぼの柵も閉じてヒコバエで餌付けしない)
    ・除草と根起こしが基本、田畑の周り3メートルは空けること!
    ・減った農地の確保の方法(例 果樹は樹高を低くする)
    ・柵際に動物があまり好まない作物を植える(トウガラシ、コンニャク、シソ、モロヘイヤ、ショウガ等)

    <効果的な柵>
    ・心理柵
    ・柵内にひそみ場を作らない
    ・柵を途切れさせない
    ・電柵、トタン、ワイヤーメッシュは維持管理がたいへん
    続きを読む

    投稿日:2020.11.18

  • qito

    qito

    実際に野生鳥獣被害にあっている農家のおばちゃんたちに向けた本+その周りのだんなにも読ませたい本。

    自分たちの畑を守るのにすぐにできることを教えてくれて、実はそれが獣害対策の肝であると教えてくれる。

    著者は有害対策の講師・アドバイザー経験の長い方。
    いろいろ理屈をつけて言うことを聞かないおじちゃんたちではなく、とりあえずやってみるおばちゃんたちに教えた方がよっぽどいい対策ができると言っている。
    続きを読む

    投稿日:2017.05.02

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。