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中澤聡子 / 法研 (1件のレビュー)
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basil1127
子どもの頃、親から「眠り病」と言われていた。 "宵っぱりの朝寝坊"というやつでもあったのだろうが、1〜2歳の頃から夜になると元気になって動き出すのにいったん寝ると全然起きない子どもであったのらしい。 … たくさん寝ないとたちまち体調が崩れる。 体調を崩しても2日ほどひたすら寝ると治る。 そういう子どもであった。 睡眠相後退型のロングスリーパーである。 睡眠に関してはまだわからないことも多いと聞くが、それでもひと昔まえに比べれば実にたくさんの新しい事実が明らかになっているようだ。 そんな中、みんながみんな「夜寝て朝起きる」に最適化した体質ではないことなど、だいぶ周知はされてきたのだろうが一般への知識の浸透はまだまだであるように思う。 本書は、YouTuberでもある"内科医たけお"先生(正体は心療内科のドクター、大武陽一先生)が一般向けの書籍として「とても良書である」として勧めておられた一冊だ。 著者は起立性調節障害を専門に診療しておられるドクターとのこと。 専門家というより一般向けに、平易な言葉や基本的な説明などを押さえてくれている本書では、医学的な分類や治療だけでなく環境調整や心理的サポートなどについて幅広くカバーしている。 起立性調節障害と一口に言ってもいくつかのサブタイプがあり、分類によって治療や投薬の方向性が違ってくるのだそう。診断方法についても触れられている。 起立性調節障害を持つ当事者(その多くは中高生だそう)だけでなく、家族や学校関係者、そしてわれわれのように支援の現場でサポートする立場の人たち全てにとって、最新の知見をわかりやすく解説してくれている本書はとても役に立つだろう。 この疾患には心身症としての側面があり、心理的ストレスとの関連も抜きにしては語れないのだが、基本的には自律神経系の問題であることがはっきりと触れられており、それだけでも重要な情報となる。 本人と周囲の人たちにとって力強い応援の一冊となる本書は、かなりお勧めである。 年をとって、少し早起きができるようになった。 でも、ロングスリーパー体質はたいして変わらないようで、せっかく早起きしても結局眠くなるのであった。寝てもすぐ目が覚めるとか、そんな体験ちょっとしてみたいのだが私の場合は少し鬱っぽくなっま時も過眠症状しか出なかったのでそういうものであるらしい(´・ω・`) 続きを読む
投稿日:2023.12.25
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