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熊谷達也 / 講談社文庫 (1件のレビュー)
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マメム
※注意※ 本作は震災がテーマとなった作品ですのでレビュー閲覧にご注意下さい。 「小説を読めない小説家」であった熊谷達也さんが書かれた『悼(いた)みの海』は、東日本大震災の稗史(はいし)とも言える作品…でした。 概要です。 2011年3月11日の震災後、この街はすべての光を失った。川島聡太は仙台市内の予備校で被災し、地元の仙河海市の凄惨な模様を数日後に知る。ライフラインが麻痺している中で聡太は愛車と共に帰郷を目指し、被災地の人々や悲しい再会となった同級生と接する中で未来に虹を架けることを決意する。 感想です。 文庫版のあとがきから本作のモデルが気仙沼市であること、複雑な思いの中で本作を文庫化したことに感謝します。 悲しくも2024年1月1日に起きてしまった能登半島地震の傷跡が癒えていないタイミングの中、出版社も熊谷達也さんも本作の発売に躊躇いがあったかも知れません。 ですが東日本大震災の当時を知る方々の想いによってLINEが誕生したことも、熊谷達也さんが語る誤った変化に気付ける力も大事だと感じることができ、私は本作と出会えて良かったと思っています。ありがとうございました。続きを読む
投稿日:2024.02.20
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