【感想】裏切り者の中国史

井波律子 / 講談社学術文庫
(2件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • 格

    ここに挙げられているのが裏切り者の代表ということになるのだろうが、どうにもそういう感じがしない。
    秦檜は、まさに中国でも裏切りの代表者だが、著者すら疑問を記すように、南宋に平和をもたらした人物でもある
    冒頭の伍子胥は、私は裏切り者とは思わない。父が殺されたのだから国を見限るのは当然。むしろ私としては伍子胥は裏切られた者の代表の感がある。中国でも大きな銅像も建てられ、慕われている。
    では呉三桂が裏切り者の代表?違うなあ。
    しかし中国に、これぞ裏切り者がいない、なんてはずはないのだが。
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    投稿日:2024.03.06

  • dragolunar

    dragolunar

    タイトルの裏切り者に惹かれて購入。秦檜、呉三桂など有名な裏切り者なこともあれば、伍子胥、司馬懿は普通は裏切り者とは呼ばれないよね、と思うような人物を、時の政権への裏切りという観点で、その思想や行動を評価し直してみる、といった取り組みと感じた。
    各章のタイトルに取り上げられた人物の評価を中心にしながらも、そこに行き着くまでの時代の流れや、その中で現れた裏切り者達にも言及しており、清朝初期までの中国史の総覧的な内容になっていた。歴史上の有名人も多く登場しており、読み物として面白かった。反して、個々の人物については期待していたより薄くなっており、いままで知らなかった事件やその背景の描写は少ないため、中国史に詳しい人には退屈なのかもしれません。
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    投稿日:2024.02.04

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