【感想】世界の神々100

世界の神々を体系立てた書物が中々ないのだが，このような研究分野がマイナであることを知る．確かに，一神教を文化的宗教として持つ国では，多神教を認めること自体ができないので，テーマにならない．元々多神教で…，現在宗教色の希薄な日本ならではなのかも知れない．全く異なる国の神々のエピソードに類似性が認められる点は，文化的交流を示す証左なのか，人の発想の非文化性を示すものなのか，興味は尽きない．続きを読む

世界の神話の神々をいくつかのジャンルに分けて紹介した本。

それぞれの神の逸話はかなり短くまとめられているため、辞書の索引のような感じ。

主神―世界を司る神々：創造主、最高神　創造主の子孫 戦神・英雄神―勇猛果敢な神々：戦場において力を発揮　野野生・文明的な戦神　女神 豊穣神―恵みをもたらす神々：豊穣を司るブレイン　ドゥムジ・タイプ＝再…生産　ハイヌウェレ・タイプ＝身体から発生 女神―世界を慈しみ躍動する：母なる生む女神　恐るべき女神　生と死は表裏一体 技巧神・医神―ものづくりの神々：医師≒穢れた職業 トリックスター―いたずら者の神々：社会の秩序を崩壊→再構築　男性・雄の動物 死神―最も恐るべき神々：死の国の峻厳な掟を守護　地下界＝豊穣の源続きを読む