【感想】君と過ごした、さよならの季節

水瀬さら, フライ / ことのは文庫
(1件のレビュー)

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ブクログレビュー

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  • もちこ

    もちこ

    「流行の余命要素」というおすすめコメントを見て、正直、命を軽々しく扱うお話だったら嫌だなぁ…と懸念しながら読み始めた。
    けれど、これは健康な野球少年が、誰かのために頑張ることで失敗を乗り越える物語だった。そして、その原動力となるのは、病弱な栞里という少女。彼女は病気で寝たきりの状態になっており、一時は両親でさえ、延命治療を諦めかけていた。
    でも、そんな一見何もできない彼女でも、1人の少年に、挫折を乗り越えて前進するための力を与えられるのだ、ということを、この物語は教えてくれる。
    人間はたった1人で生きているわけではないし、たった一度の失敗で全てを失うわけではない。
    誰にだって、誰かを助ける力はあるし、何度でもやり直すチャンスがある。
    そんな希望を与えてくれるお話だった。
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    投稿日:2023.10.30

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