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住吉雅美 / ちくまプリマー新書 (9件のレビュー)
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pean1269
このレビューはネタバレを含みます
新書にしては少々感情的な部分もあるような気がするが、主張には賛同するところが多かった。タイトルの答えが本文中にはっきりと出ているわけではないけれど、ルールがある程度ファジー・グレーな部分が必要だということは読んでいて伝わったし、自分も共感した。
投稿日:2024.01.21
匿名
大変申し訳ないが、私の期待に当てはまる本ではなかった。法哲学入門と裏表紙に記載があるが、法哲学的なものに触れられる箇所はあまり充分とは感じず、法哲学を専門にやっている著者の法やルール、監修 に関するエ…ッセーと認識して軽く読む分には楽しめるのかもしれない。ちくまプリマーが全体的に軽い可能性もあるが……(著者は悪くない、という意味で)。 いささか、インターネット世論に事例が傾きがちな節があり、そういった事例にはもともとウンザリしているので、もう少し読み応えのある──専門的知見の練り込んである事例解釈が欲しかった。インターネット世論の構造に、法哲学的にさほど新鮮な分析は起きないだろうから。続きを読む
投稿日:2024.01.02
delphinium1970
そもそもなんのためにあるのか、を説いたのは最初の数ページ。事例が多いせいか、そもそもなんのためにあるのか、の問いに対する答えがピンボケになっている印象。
投稿日:2023.12.31
マッティ
ルールはそもそも、なぜそういうルールが作られたのかという目的を考えなければ理解できず、またルールを守ることで得られる利益と、破ることで得られる利益とを天秤にかける必要がある。そのうえで、守った人が損をするルールはダメなルールである。 ルールの発端は人間と動物に共通して「縄張りの画定」と「序列付けの必要」である。 平常時のルールの目的は、世界や社会を円滑に回すもので、各人の安全な暮らしを守るものである。 第一次的ルールとは「責務のルール」で、第二次的ルールは第一次的ルールの欠落の補完を行う運用ルールである。 ルールがルールとして成り立ち、人々がそれに従う動機を保証する必要不可欠な条件は、「Aの情況とBの情況が同じなら平等に扱うこと」と「同等に扱わない場合は、説得力のあるルールを示す必要があるということ」で、すなわち「形式的正義」である。 ルールに普遍性を徹底的に求め、「いつでも、どこでも、誰にでも」適用されるものを真のルールとしたのがカントである。彼は、功利主義が重きを置く幸福や快は条件により異なるとして、条件に左右されない理性を重視している。また、「刑罰法則は定言命令(無条件的な命令)」とされる。 マスク警察のように、中途半端なルールは逆に混乱を生む。
投稿日:2023.12.30
hiro1548
法哲学の入門書。身近な事例のおかげで分かりやすい。 でも引用が合っていないように思えるのは、こちらに問題があるからだろうか。アムロがジェットストリームアタックをかわした場面を引いて「踏み台」にすること…の是非を問うのは、的外れとしか思えなかったな。続きを読む
投稿日:2023.12.25
だいち
小気味良い内容で面白かった。 エスカレーターのルールは本当に謎ルールだと思う。これだけ片側開けて歩くのは良くないと言われているにもかかわらず片側開けや歩行が横行している。特に駅などでは電車を降りてか…らエスカレーターに乗るまでが非常に混雑して滞留が発生している。いっそ守れないならエスカレーターはやめます、と宣言してもいいのではないだろうか。 自分に都合のいいことしか受け入れないのが人間。完璧なルールや法律などないのだけど、自分以外誰かが被る影響も考慮してお互いさまで過ごすことができれば、もう少し生きやすい世の中になるのだろうけど。人間だけでなく、地球に生きる生命全てに対してもそうだと思う。続きを読む
投稿日:2023.12.18
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