【感想】親子で育てる ことば力と思考力

今井むつみ / 筑摩書房
(17件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
7
5
4
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ブクログレビュー

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  • しおん

    しおん

    子供達の語彙力と思考力が気になり手に取りました。
    私が一方的に教える知識は『死んだ知識』として
    子供が推測して考えて覚える知識は『生きた知識』として刻まれるということで、忙しくても対話と経験は大事だなと改めて感じました。
    小1の末っ子はまたまだ抽象的な言葉に弱いので
    積極的に親から抽象的な言葉を使って
    実際に自分の感覚として覚えて欲しいと思いました、
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    投稿日:2024.03.02

  • 1907925番目の読書家

    1907925番目の読書家

    幼児期の子供の言葉について題目が気になり読んでみました。
    まさか赤ちゃんから小学生(いや、もしかしたら高校生?大学生?)まで読み聞かせが大事な事
    私自身も小学生の時から文章問題がちんぷんかんぷんだった頃を思い出し語彙力の大切さを改めて知りました。
    あまりにも学べる事が多すぎた一冊で…。
    この本に出会えて良かったなと思いました!
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    投稿日:2023.11.07

  • johntama

    johntama

     改めて、子どもが言語を獲得するって、すごい営みだということがわかりました。だから、私が英語を獲得できないんだということも。私はこれからも、日本語で生きています。

    投稿日:2023.10.15

  • ペコ

    ペコ

    「ことば力」と「思考力」を育む大切さとその方法について、幼児期〜小学校中学年の子をもつ保護者向けに解説している本。

    小学生以降は、抽象的な言葉を用いて学習していくため、日常会話レベル以上の語彙を理解していなければ学習についていけなくなってしまう。(特に顕著に現れるのが中学年。9歳の壁。)

    では、そうした抽象的な言葉を「生きた知識」として自分のものにしていくためには、何が大切なのか。キーワードは、「読書」、「対話」、そして「思考力」。

    ーーーーーーーー

    1章は、子どもが言葉を獲得していく仕組みについて述べている。子どもは、言葉の範囲の理解を修正したり、推測したり、関係性に気づいたり、別の文脈で応用したりするなど、思考力を働かせながら言葉を覚えていくことが豊富な具体例とともに述べられる。

    2章は、「ことばの力」と「思考力」について。思考力とは何かについて、推論、情報処理能力、実行機能という視点から解説される。また、ことばの力と思考力は両輪の関係で、一方が伸びればもう一方も伸びるということが説明される。

    3章は、「9歳の壁」について。中学年頃に、学校の学びについていけなくなる子が多い。これを9歳の壁とよんでいる。なぜ9歳頃に壁が生じるかというと、日常生活レベル以上の抽象的概念の言葉への理解や、状況に応じた言葉の意味を捉える力がより必要になるのが中学年頃だから。その壁を乗り越えるキーワードは、「ことばのセンス」。

    「ことばのセンス」

    ①「ある言葉」と「関連する言葉」が関連づけられている。

    ②「ある言葉」のさまざまな使い方を知り、文脈に合わせて柔軟に意味を考え、単語の意味をアップデートできる。

    ③抽象的な言葉の意味を本質的に理解できる。その知識を使って、別の抽象的な言葉の意味を理解できる。

    4章は、幼児期にことば力をつける方法8つ。「対話」のチャンスや、子どもの思考力を働かせる「対話」のコツについて説明されている。対話の中身を目の前の子どもに合わせれば、小学生にも応用できる。

    5章は、「絵本の読み聞かせ」と、語彙と思考力の関係について。小学校以降で必要な語彙のほとんどは読書から学ぶことや、小学校入学以降も親が読書に関わり続けることが大切であることが語られる。

    ーーーーーーーー

    読書の重要性については、ほぼ既知の内容。ただ、読み聞かせの重要性について、次の2つの視点を改めて確認できてよかった。

    ①小学生以降の読み聞かせは、興味が多様化する子どもを、一人で本を読む読書習慣に誘っていくこと。

    ②自分では読めない難しい内容の本に触れることができること。それは自分に合った内容で楽しめると同時に、抽象的な言葉を覚える絶好の機会にもなること。絵本で出会う言葉は、ある状況の中で使われている。子どもがその状況を理解している中で、その状況と結びつけながら言葉を獲得できると、記憶に定着する。

    この点に関してジム・トレリースの『できる子に育つ 魔法の読みきかせ』を読みたい。もう1冊、本書の中で紹介されていた『動物の見ている世界』も読んでみたい。

    他、小学校以降に学習で用いる抽象的な言葉の例や、子どもが推測しながら言葉を獲得していく様子の例も面白く、保護者向けの講演で用いたいなと思ったものもあった。

    一児の親としては、「教えるのではなく足場かけ」や、「思考力を働かせられるような対話」を意識しながら過ごしていきたいなと感じた。
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    投稿日:2023.09.10

  • meme

    meme

    とにかく対話
    ことば比べ
    すきなことにとことん付き合う
    買い物はチャンス
    空間ことば
    時間ことば
    算数トーク
    教えるより足場掛け
    小学校入っても読み聞かせ

    投稿日:2023.05.20

  • otabechan

    otabechan

    言葉や本が大好きな私としては、言葉と子供の思考の発達の関係をわかりやすく教えてくれるこの本はとてもよかった!
    足場かけのコミュニケーション、ついつい飛ばしがちだけれど、意識したい

    投稿日:2023.02.26

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