【感想】ルール!

工藤純子 / 講談社
(8件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • A

    A

    校則をテーマに、生徒たちの奮闘、主人公の成長、人の心を動かすには?どんな策を練ったらいいのか、ページをめくる手が止まらなかった。楽しく読了できました。

    投稿日:2024.03.16

  • finger0217

    finger0217

    「ブラック校則」というものが世間で話題になってから少し時間が経ち、社会の注目度も下がってきているような気もします。
    もちろん、それぞれの学校に個別の事情や歴史がありますから一概にパッと見た印象だけでその是非を論じることはできない部分もありますが、その校則で様々な規制を受ける生徒自身がその校則の意義や必要性について考えることが必要だと思います。
    指導する教員も「校則で決まっているから」という理由で、指導される生徒も「校則は守らなければならないから」という理由で、それぞれが思考を停止させて無批判に状況を受け入れてしまっている現状は、「それが社会の常識だから」「政府が決めたことだから」と社会の様々な事象を問題として捉えることなく漫然と生きることにもつながる、危険な行為だと思います。

    校則が「悪」で、何が何でも改正したり撤廃したりしなければならないとは思いません。一見、不自然で不条理に思えるような規範であっても、それによって守られる人がいるのかもしれませんし、その規範を制定した拝啓には忘れてはならない過去や教訓が込められているのかもしれません。そういったことも含めて、きちんと当事者が考え、意見が異なる人と(対決ではなく)対話を繰り返す事、安易に多数決に流されるのではなく少数意見もきちんと汲むことなど、「校則」の在り方について考えることは、実社会に活かせる経験を得る貴重な機会でもあります。

    YA文学として「エンタテインメント性」や「中学生でも活躍できるという爽快感」を含んでいますから、この作品の主人公たちはやや強引な手段を取って大人(教員)たちの裏をかくこともあって、もう少しきちんと根回しをしたほうが実際にはうまくゆくでしょう。そういった部分はさておき、彼らが自分自身の言葉で考え、自分事として校則に向き合っている姿は、多くの中学生の希望になるのではないかと思います。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.13

  • かとのひも

    かとのひも

    このレビューはネタバレを含みます

    知里は下校途中にスマホを使ってしまったところを先生に規則違反だととがめられ取り上げられてしまう。反省文を職員室で読み上げるように言われる。
    知里は文芸部、同級生の晃太郎はモヒカンじゃないこと、後輩の友樹も赤茶の地毛証明書を求められていた。

    文芸部として押しつけられていた「中学生の主張」のテーマを校則にすることにした。
    部員、生徒会、全校生徒、地域の人たちを巻き込みながら、いっしょに考えていく。

    ○大人が考えた文章でなく、中学生たちが手探りで進む文章を読んでいるようだった
    ○主人公である中学生に沿いながらも、体に染みついている昭和が…
    ○多数決でなく、誰も取りのこさない…というのがよい
    ○いろんな“当たり前”を見直したり、我慢してると思わずに我慢してきたことに気付くきっかけになるのでは
    ○外国の例を持ち込むことなく…とも思ったけど、例があるのはわかりやすい、また体験として語っている、ことで納得できた
    ○大人だって、大人らしくなくていいんだ。

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    投稿日:2024.02.05

  • ハルタケ

    ハルタケ

    2024-015
    中学生にもぜひ読ませたい一冊。自分が中学生の時は本当に何も考えずにただ従ってた。自分で考えて動くことの大切さを学んだ。でも、今の中学生にどれくらいできる子がいるだろう。

    投稿日:2024.02.03

  • mi-nya

    mi-nya

    5.6年から。中学校の校則で理不尽にスマホを没収された主人公。反省文を読み上げさせられることに反感を覚え、生徒会と協力し、中学生の主張に挑む。上からの圧力の世界を感じていると、大人の読者でもモヤモヤと怒りが湧いてくる。子どもの思いを代弁するだけでなく、取り残さない今の時代を反映して未来に繋ぐ。続きを読む

    投稿日:2023.12.17

  • オリーブ

    オリーブ

    校則のおかしさについて、正面から見つめ直し、正しく変えていこうと挑んだお話。少数意見を無視せずに考える姿勢が良かった。中学生に勧めたい。

    投稿日:2023.12.14

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