【感想】魔女は謎解き好きなパン屋さんー吉祥寺ハモニカ横丁の幸せな味ー

湊祥, 細居美恵子 / ことのは文庫
(2件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • いこ

    いこ

    このレビューはネタバレを含みます

    美味しそうなパンが続出で、読んでいて大変お腹が空いた作品。
    加賀見さんは日常ミステリでの安楽椅子探偵といったところか。
    パン屋に来るお客さんの様子を見たり話を聞いたりで、現場に出ずとも解決してしまう。
    そして、彼女に惚れて彼女のパン屋に通い詰めているうちに、段々と推理力と探偵力が磨かれていく凛弥なのである。

    最初はすれ違った恋人を和解させたり、捨て猫失踪事件など、身の回りに起きたちょっとしたトラブルの話だったのが、終盤は命の危険も伴うストーカーの物語へ。
    最後に明かされたトリックには、後から思えば古典的ではあるけれども効果絶大でびっくりさせられた。
    そこに独自の視点で辿り着いた凛弥も凄いんだけども。
    愛の力ですな。

    頼りになるんだかならないんだかな探偵の叔父さんに、男口調の後輩ちゃん(報われない恋をしているのが可愛くも切ない)などサブキャラも魅力的。
    ストーカーは退治できたけども、凛弥の恋は決着つかないままだし、日常の謎はこれからも多数出てくるはず。
    これからも話が作れそうなので、シリーズ化を期待したいです。

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    投稿日:2023.10.07

  • もちこ

    もちこ

    大学生の凛弥は童顔細身の柔道部所属。大学の近くのパン屋さんにいる"魔女"こと加賀見さんに恋をしている。
    パン屋に通い詰めるうちに、彼女が客が持ち込んでくる謎解きを趣味としていることを知る。

    平凡な大学生である凛弥が遭遇するのは、カレーパンの味が変わったかも?とか、捨て猫をどうするか、なんて他愛のない平和な謎。美味しそうなパンの描写と、主人公たちの会話のテンポに導かれて、サクサクと読み進めていき、たどり着いた最終章。
    いきなり犯罪臭がぷんぷんする時間に巻き込まれて「おっ」とさらに引き込まれ、そこから一気読みでした!
    平和な日常の謎解きも安心して読めるけれど、小説ならではのスパイスがあって面白かった!
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    投稿日:2023.08.29

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