0
中脇初枝 / 講談社 (8件のレビュー)
レビューを書く
総合評価:
"powered by"
えんじぇる
中脇初枝さん/著と表紙で手にした。 一章の初めから、戦中の満州の物語であることはすぐにわかった。引き揚げの話しはよく耳にしていたことから、この物語の結末もなんとなく想像できた気になっていた。 主人…公である女学生のひろみを通して、家族との暮らし、学校生活、満州のご近所さん李太太(リータイタイ)との交流などが書かれている。 同時に、戦争が終結に向かい悲壮感が増してゆく。 「日本の憲兵が満人の車夫を一喝する」事件は、各章において、さまざまな立場から書かれておりキーポイントでもある。 731部隊も関係するとは......。 孫のあかりが登場し、最後にタイトルを振り返ってみた。孫に伝えている風であるが、誰に[伝言]するのか。登場人物だけではなく、もっと大きく国民に向けて?(飛躍しすぎ?) 中脇初枝さんの文はいつも優しく、最後まで安心して読むことができる。続きを読む
投稿日:2024.04.18
ぴあ野
このレビューはネタバレを含みます
満州、新京(現・長春)で生まれ育った「ひろみ」と 近所の「満人」、学徒動員の軍人・・・それぞれの角度から描かれる 連環小説集。 でも、最後は「ひろみ」に戻ってきて・・・ なんと明治大学登戸研究所平和資料館まで登場! 登戸研究所と言えば、戦前、陸軍が諜報活動のためのアレコレが 研究されていたところ。 ああ、こんな風に満州とつながるのか・・・ 物語としては・・・ 後半、現代の日本に戻るのだが、 ここからは好き嫌いがわかれるところかも。 人によっては、説教臭いと感じるのでは? わたしは、そうだよね~、同感、同感と大きく頷いた。
投稿日:2024.04.12
トリグロ
重いテーマだがよんでみてよかった 段々と自分も年齢を重ねてくると なぜか気になってきて図書館で 借りれたので読んでみた 読みやすく書かれていたので よかった
投稿日:2024.03.16
ゆみ
すぐに読み進む小説ではないのだか、ひとつひとつが積み重なって、どんどん重くのしかかってきた。 歴史を知っているから、行き着く先が分かるから、登場人物の態度とか言葉とか、気になって仕方ない。 読んでよか…った。続きを読む
投稿日:2024.01.25
wake
書かれていること自体に新味はないが、人気作家である中脇作品として上梓されることに意味があると思う。私含めて戦争の実際を体験していない世代が大部分を占める現在、庶民から見た満州国や戦争の実際が語られ、現…在の我々に伝言として残されることに意味がある。続きを読む
投稿日:2023.11.06
ひとみん
優しい語り口で読みやすい。主に満州で暮らす少女から見た戦中戦後の生活。国ではなく、一人一人の人間として向き合い接することの大切さ、自分の判断基準をぶれずに持つこと。『伝言』…よいタイトル。しっかり受け…取りました。続きを読む
投稿日:2023.10.27
ポイントが追加されました。ポイント明細ページからご確認いただけます。
クーポンコードの形式が正しくありません。半角英数12桁で入力してください。
エラー(エラーコード: )
本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック
スマートフォンの場合
パソコンの場合
このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?
ご協力ありがとうございました 参考にさせていただきます。
レビューを削除してもよろしいですか? 削除すると元に戻すことはできません。