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ソフィー・アーウィン, 兒嶋みなこ / ハーパーコリンズ・ジャパン (5件のレビュー)
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mo
このレビューはネタバレを含みます
おもしろかった〜〜〜!! 19世紀の社交界がどんな感じだったのか、 細かいところまで想像できるような内容だった! どんどん自分から掴みに行こうとするキティ、 生き抜く力がすごい。 ずっともどかしい気持ちでいたけど、 最後はハッピーエンドでよかった◎ 2人のその後とか、 セシリーの恋がどうなったのかとか知りたいので いつか続編を出してほしいという気持ち、、
投稿日:2024.05.11
ちゃかぽこ
面白かった。高慢と偏見大好き、ジェイン・オースティンは最高!と考える人間だったので、これも楽しめた。 キティのどこまでも計算高い合理性と感情を抑制する理性に感服する。財産目当てだけど、内情が切実。まあ、贅沢したいから、ではないだけ良いけど、そんな事情はみんな抱えてるとすげなくされてたらどうするんだろう。ラドクリフ伯爵良いやつだな。 アーチーのうぶさは心配になるけど、こんなもんか?こんなもんか。みんなこれは真実の愛だと思いたいもんな。 ジェイン・オースティンは人間描写が巧みだけど、これもなかなか。 ハッピーエンドに至るまで楽しませてもらった。
投稿日:2024.05.08
あにまろ
帯に「高慢と偏見が好きな方に!」と載せられていて 宣伝に他の本を使っても良いものなのかと思いながらもまんまと手に取ってしまった。 開始10ページで間違いなくジェインオースティンの系譜であると分かった。女性は何も持たされておらず就ける職業も限られていて 一発逆転の手段は結婚のみ。高慢と偏見と違うのは ヒロインが家族のために結婚を選ぶところだろうか。またキャラクターがかなり深く作られているように感じた。頭でっかちな知識屋に見えていた妹(これも例の本の三女を彷彿とさせる)が 実は姉が自分のことを馬鹿だと思っていることを察していたり。対するヒロインも知識を披露するばかりの妹に呆れる振りをして その実羨んでいたり。貴族の男性と結ばれてハッピーエンドになるのはどちらも一緒だが ロマンス成分は恐らく没落令嬢の方が多い。ジェインオースティンの方は なんというかそのままその時代に書かれているので あんまり夢がないというか(そこもいいんだけど)……困った家族に対する恥や それに対する周囲の態度などそういうものの生々しさによって 後味こそいいものの読んでいてヘトヘトになるので。 イギリス社交界の煌びやかな描写はすごく楽しいものだったし そこで生まれるドロドロに近いドラマもあまり胃が痛くならないように描かれていて良かった。私は基本的に主人公の友人を好きになるタイプなので 今回も例に盛れずヒンズリーのことを好きになった。ああいう男にはもっと幸せになって欲しいんだ……
投稿日:2024.04.14
moji茶
恋愛ものは普段読まないけど、これはレビューが高めなのと、ロンドンの上流階級の社交界が読めるとレビュアーさんがオススメされていたので、信じて読んだらちゃんと面白かったし、いつのまにか打算的でたくましいキティと夢みがちで文系乙女のセシルを応援してた。セシーには是非幸せになってほしい。案外貴族でも家柄とか気にしない所はあるんじゃないか。伏線としてセシーには学があるし。まあ社交界の厳しさはあるだろうけど。噂怖い。 どの国でも上流階級は政略結婚なんだな。でもそこに愛があってもいいじゃない。 ハラハラドキドキな社交界を乗り切るキティがかっこ良くて、ハピエンになれ!なるんだ!と気合いを入れながら読んだ。ピストルを構える女性なんて当時にすればジャジャ馬もジャジャ馬なんだろうけど、ジャジャ馬と貴族社会といえば昔読んだ「あしながおじさん」を思い出す。出生に負けないジュディを包み込んでくれるジャービスおじさんに憧れた昔の自分の感情にも再び出会うことができて、懐かしい読書になった。 産業革命とか、時代が目まぐるしく変わろうとしている世界で、人々の意識も変わっていく。そんな時代だからこそ、セシーは幸せになって(まだ言う
投稿日:2024.04.06
マリモ
原題は"A LADY'S GUIDE TO FORTUNE-HUNTING"、初出は2022年。兒島みなこ訳。 ちょ、ちょっとー!!?? こ、こ、これはすごい!!面白い!!震えた。 途中から胸キュン…止まらん展開になるし、仕事中も続き読みたくてそわそわしちゃうし、世界の全女子、年齢問わず心は永遠の乙女に超おすすめです!!!(男子禁制) 1818年、イングランド。 父母を亡くし、四人の妹と暮らすキティは、ある日突然、地元卿士の婚約者から婚約破棄を言い渡される。 死んだ父には莫大な借金があった。4ヶ月後までに返済しなければ姉妹の家はとられ、路頭に迷ってしまう。キティは一大決心をする。ロンドンへ狩りへ─、ロンドンの社交界に打って出て、裕福な紳士を射止めて6月までに結婚する!と。 キティは妹のセシリーを連れて、母の親友を頼りにロンドンに赴き、持ち前の美しさと知恵と大胆さでもって上流社会に乗り込みをかける。最初に求愛を受けるのに成功したのは名門伯爵系の次男アーチーだったけれど、その兄であるラドクリフ伯爵は、キティの打算まみれの正体を暴いてしまい…。 5人姉妹、お金持ちの婿探しというあたりは言わずと知れたジェイン・オースティンの名作『高慢と偏見』のオマージュ的な作品なのだが、何たって読みやすいし清々しいし、何よりも主人公らのキャラが良き。 『高慢と偏見』は大好きで、英文学が好きになるきっかけともなった作品。でも、この時代のそこそこの身分の女性にとって、結婚以外に生活の途はほとんどなかったのに、エリザベスが打算なく、いとも簡単にコリンズやダーシーの求婚を断るところ、かっこいいと思うと同時に、本当にいいの?とも思っちゃうよね。まぁ結果オーライなのだけども、「男は金じゃない」とか「愛情や信頼あってこそ」とは、家を追い出され、落ちぶれてしまってからはたぶん言えないから。娘の結婚やら相手の財産にばかり気を揉んでいる母にも実は一理あるし、愛情よりも実利をとってさっさとコリンズの求婚を受け入れる友人シャーロットの強かさもすごく大事だったんじゃないかとも思う。 対して本作の主人公キティは、愛も尊敬も二の次、あるのは打算のみ。紳士たちの財産をかぎ分け、計算づくで近づき、求婚までのプロセスも掌中にある。 唯一の敵はラドクリフ。家族の秘密を暴かれ、アーチーからは身を引く約束をするけれど、反対にラドクリフにも条件を突きつけるキティ。互いに本音勝負だったから、キティもラドクリフも、他の人には隠していた胸中を明かし、だんだん気の置けない戦友のようになっていく。キティの狩り(婚活)のピンチを絶妙なタイミングで助けたり、助けてしまった自分の胸の痛みに気づいたり…。 ラドクリフの心境の変化には大注目ですよー! ここより後半の引用になりますのでご注意を。 "「むしろ」ゆっくり言う。「ぼくの返事はまったく違うものになるだろう。もしきみがいま、ぼくをダンスに誘ったなら、ミス・タルボット」" ここな!ここ!ここ!(マロニーちゃん!じゃなくて) 最高に良きー! やっぱりね、「最っ低!!!」な印象からの「この人実は…?」と互いに相手を知り、思いを深めていき、何かのきっかけで気持ちがこぼれるという王道な展開は好きですね。王道は王道たる理由があると思う。 本作、なんと作者のデビュー作なんだとか! 兒島みなこさんの訳もこなれていて会話が素敵だったし、是非次作も出していただきたいです、プリーズ! 追いかけたい作家さんが増えて幸せ。 こんな19世紀イギリスを舞台とした恋愛小説の頭のてっぺんからつま先まで楽しめるとか、私もだいぶレディが板についてきたなぁ♡(ギャ、石が飛んできた)続きを読む
投稿日:2024.03.07
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