【感想】弥勒

宮田登 / 講談社学術文庫
(1件のレビュー)

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  • マサル

    マサル

    仏教の視点から見た弥勒に関する本であるならば、小難しい本になる事が予想される。この本は民俗学者の宮田登さんが書いた弥勒に関する本なので、話があちこちへ飛び、面白い。
    中国では民衆反乱へと繋がる弥勒信仰、朝鮮半島では逆に外敵(不幸や災難も含め)に対抗する為の弥勒信仰、日本では外圧がないので飢饉を越え豊作を祈る意味での弥勒信仰。地域に合わせて、その信仰が大きく変わる。
    また、兜率天をどう考えるか?あちらから来てくれるものか(下生)?こちらから向かうものか(上生)?ある者は弥勒の世を待つ為、生きたままミイラになる道を選ぶ。
    はたまた、海の向こうにあるのか?山の上にあるのか?前者は鹿島踊り、後者は富士講にも繋がっていく。
    「世直しと弥勒」の章では、栃木県の佐野市に浅間山や浅間塚の名称が多い事に触れていて、唐沢山も含めた話になるので、栃木県民としては興味深い話であった。
    最後は、大本教における弥勒について。出口なお、出口王仁三郎にまで話が及び、素晴らしい。
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    投稿日:2023.09.26

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