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青山美智子 / 宝島社文庫 (210件のレビュー)
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総合評価:
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あや
色んな人の繋がりでどこまでも深く繋がっていけるんだなと思いました。 自分が接しているのは1人だとしても、その人が関わる人がたくそんいるから自分に影響するものは無限です。 1人から得るものは1じゃないん…だなぁ、 初めと終わりの2人が好きでした。 読み終わった後にもう一回初めを読みたくなる! そんな素敵なお話です。続きを読む
投稿日:2024.04.25
ゆ
『木曜日にはココアを』を読了してすぐに手に取りました。今作でも引き続き人との繋がりや人物一人ひとりのストーリーを軸に進んでいく中で、前向きになれる言葉や日常に潜んでいる幸せに気づかせてくれるようなシー…ンが詰まっていて温かい気持ちで読み終えました。続きを読む
投稿日:2024.04.24
yama3plus
青山さんが描く物語はなぜこんなに温かくて優しいのでしょうね。読んだ後もほっこりします。 以前、「木曜日にはココアを」読んだ時に感想に『カフェのマスターをやりたくなった』と書きましたが、もしそれが実…現したら月曜日は抹茶メニューだけにしようかな?考えるだけでもワクワクしてきます。その時はカフェの本棚には「木曜日にはココアを」と「月曜日の抹茶カフェ」の2冊は必ず飾りますね(笑)続きを読む
投稿日:2024.04.22
りく
東京と京都を舞台に、 定休日に抹茶カフェを営む、とある喫茶店から物語が始まる。 少しずつご縁の繋がるさまざまな人物が短編小説として描かれている。 夜眠る前のベッドでの読書に…と思い手に取った一冊。…ぴったりな本だった。続きを読む
投稿日:2024.04.20
takahiro
『木曜日にはココアを』の続編。 見知らぬ誰かが僕のおかげで幸せになってたらいいな〜と思える、まだ見ぬ人との「縁」について考えさせられた1冊でした。 心温まるストーリーで青山さんの作品がさらに好きにな…った。続きを読む
投稿日:2024.04.14
しずく
『赤と青とエスキース』『お探し物は図書室まで』から少し時間を置いての本作だった。平易なオノマトペに加えられた言葉が適切で良い塩梅に伝わって来た。”すっと胸が冷える” ”はっと息が止まるような想い” ”…ぽんと心を突かれる” ”ほわっと心がほころぶ”など。 川沿いの桜並木のそばに佇む喫茶店「マーブル・カフェ」が舞台、その「マーブル・カフェ」は定休日の月曜日にだけ「抹茶カフェ」を営むことになっている。ついていない携帯ショップの店員、妻を怒らせてしまった夫、恋人と別れたばかりのシンガー、時代に取り残されたと感じている京都老舗の元女将などの思い悩む人々が誰かの何気ない言葉で前向きな気持ちになっていく。人は知らず知らずのうちに誰かの背中を押しているのかもしれない。一杯の抹茶から始まる物語が東京と京都をつないで12か月に渡って語られている。 1月曜日の抹茶カフェ(睦月・東京) 2手紙を書くよ(如月・東京) 3春先のツバメ(弥生・東京) 4天窓から降る雨(卯月・東京) 5拍子木を鳴らして(皐月・京都) 6夏越の祓(水無月・京都) 7おじさんと短冊(文月・京都) 8抜け巻探し(葉月・京都) 9デルタの松の樹の下で(長月・京都) 10カンガルーが待ってる(神無月・京都) 11まぼろしのカマキリ(霜月・東京) 12吉日(師走・東京) 印象に残った文章を残しておこう。 (手紙を書くよ 如月・東京)より 「思い出って、流れ流れゆく時間を留めておくピンのようなものかもしれませんね。だけど留める場所は人それぞれだから、ピンの位置がちょっとずれちゃったりもするんですよ」 夫と出会って半世紀経つのだが、思い出話をしていて、これは絶対覚えているよねと思って話していると、彼が全く覚えていなくてがっかりすることがある。でも、反対に私がすごく大切な思い出を彼が覚えていて私は欠片も覚えていないことがあり、どうして私忘れちゃったのと残念なことも。そうか、人は記憶を留めるピンの位置が違うのだと納得した。 春先のツバメ(弥生・東京)より 「卒業って次のステージに行っておしまいじゃなくて、ここまでがんばってきたことをたどって自分で自分を認めたり、支えてくれた人たちにあらためて感謝したりの節目」 ちょうど季節が3月、お別れの季節に涙するシーンに出くわすのだが、卒業する彼らに送りたい言葉だ。 夏越の祓(水無月・京都)より 京都老舗の元女将が主人公になるこの章が一番印象に残った。”和菓子のアン”が思い起こされ、水無月という和菓子を食べたくなった。今年の梅雨入りには取り寄せたい。次世代に譲った店を訪れた元女将が気づくのだ。「あったものが消え、なかったものが現れる。そんな流れの中に身を置きながら、私は信じたいと思った。ずっと大切にしたいものは形を変えて伝わり続けていくということを、存在し続けるということを」 つながっているのだ。序章で表題作でもある 「月曜日の抹茶カフェ(睦月・東京)」を見返す。序章はついていないとうんざりしている携帯ショップの店員が主人公だった。抹茶カフェで抹茶を啜っていると、店長がタップが上手にできないとスマホを嫌がっている様子に気付き、親切に操作法を教える。アップデートすると違う機能が加わりついていけないと愚痴る。そこで彼女は「スマホは未完成品だからこそ完成を目指して何回もアップデートする。日々成長しているのです」と力説するストーリーだった。 青山さんらしい心温まる連作短編にほわっと心がほころぶ。(フ・フ・フ)続きを読む
投稿日:2024.04.12
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