【感想】音楽のはたらき

デヴィッド・バーン, 野中モモ / イースト・プレス
(3件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • masudahidehiko

    masudahidehiko

    最近『アメリカン・ユートピア』と『ストップ・メイキング・センス』を見たので、ちょうど積読状態だったのを読了。映画を見ながら「この曲はそうやってできているのね」とか「このショーはこんなふうに作ったんだ」とかもわかるし、"音楽"というものへのそもそもの考え方が理解できて面白い。続きを読む

    投稿日:2024.02.08

  • Akinori Makino

    Akinori Makino

    すごい一冊でした

    おおよそアーティストの音楽本とは思えない、膨大な資料による、世に初めて音楽が生まれた時代から現在のストリーミング時代まで、いかにして人は音楽を消費してきたかが、そりゃあもう小難しく書かれているわけです

    あまりに難解で読み終えるのに1か月くらいかかっちゃいましたが、自ら印税の税率や制作コストなど全てを開示し、アーティストとお金の仕組みを細か〜く教えてくれます

    そうは言っても表現を優先してきたアーティストなので、パッケージの変遷と共にそのジレンマは相当なものなんだろうなと想像出来ます

    唯一、CBGBへの愛情だけはお茶目で可愛いデヴィッド・バーンでした
    続きを読む

    投稿日:2023.07.23

  • hokkaido

    hokkaido

    80年代を代表するバンド、Talking Headsのフロントマンであり、近年は音楽映画『American Utopia』で素晴らしいショーを見せてくれたDavid Byrneが2012年に出版した音楽論考がついに邦訳。

    レコードからストリーミングに至る音楽メディアの変遷について、レコーディングスタジオで実際に何が起きているのか、音楽ビジネスを巡るカネの話など、テーマは広範に渡るが、いずれも一般論だけではなく、彼自身の実際の活動におけるエピソードがふんだんに盛り込まれていて、膝を打ちながら読み進めた。

    白眉はやはりレコーディングスタジオでのトピックであり、ここではBrian Enoとのコラボレーションがどうであったか、コード進行を持つポップス的な作曲から、ワンコードでひたすらリズムテイクを録音してそれをテープコラージュしながら曲を作っていくというTalking Headsの傑作『Remain in Light』の時期のレコーディング術などは、彼の音楽を長年愛してきた自身としてワクワクするネタばかり。

    また、カネの話に関しては、ここまでミュージシャンが内実を晒すことは滅多にないのでは?、と思うくらいのレアな一次情報に溢れている。それは、彼の数枚のソロアルバムについて、発生した経費の総額・内訳、売上の総額・内訳(地域別、CD・配信などのメディア別)までが何と円グラフで示されているからである。

    そうした自己開示も含めて、音楽を志す若いミュージシャンへの応援とも、自身は受け止めた。
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    投稿日:2023.05.13

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