【感想】口訳 古事記

町田康 / 講談社
(54件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
11
18
16
5
0

ブクログレビュー

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  • katak-ai

    katak-ai

    天と地の始まり 高天原(たかあまのはら に 属する五柱の特別神 身を隠す
     神世七代の一柱 伊耶那岐神(いざなき と妹伊耶那美神(いざなみ のペア
     天の浮橋に立ち ドロドロのところに天の沼矛を下して かき回してみた
     ブヨブヨが矛の先から雫となって垂れ固まって島になった淤能碁呂島(おのごろ
     二柱一体化し 大八島国と十柱の神・・・合計十四の島と三十五柱の神を生み出す
     黄泉国に火傷で死んだ妹伊耶那美神に会いに行く
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    投稿日:2024.05.27

  • みちょはちゃ

    みちょはちゃ

    このレビューはネタバレを含みます

    口訳 古事記
    町田康

    ∞----------------------∞

    なんで関西弁?と思いながらも口訳はやっぱり読みやすく、楽しく読めた。とはいえ関西人では無いので違和感が全くない訳では無いけど、そもそもこの頃(古事記が書かれた頃ではなくて神様がいた頃)はどんな話し言葉かも分からないので、まぁこんなもんかもしれんなとも思える。

    神様は、ムカついたらすぐ殺す残酷さ、男女が出会っていいなと思ったら速攻交わる貞操観念の薄さにやたら強いのも相まって、人間よりも悪いものに感じてしまう。
    それを思うと、日本武尊は親の言うことに従ってるだけの良い子に思えてしまうが、こんな子が近くにいると怖いもんは怖いな。

    イザナギ・イザナミが出会いから演じる話、アマテラスが隠れてたのを変な踊りでおびき出す話、オオクニヌシが因幡の白兎を助けたり、兄弟に何度も殺されたり、ニニギがブサイクさんを振ったために寿命が出来ちゃったり。

    こういう風に繋がってるのかと改めて知って勉強になった。
    私はダーウィン論より、旧約聖書や武内宿禰の孫が書いたとされる竹内文書の方が好きなので、古事記をこんな簡単に読ませてもらえて嬉しい限り。

    2024/05/11 読了(図書館)

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    投稿日:2024.05.11

  • SANCHACO

    SANCHACO

    古文漢文赤点な理系人間として、古事記はなかなか原典が読みづらいものの代表だった。この作品は口約と銘打っているが、その実は関西弁いや河内弁というよりヤンキー色の強い言語によって「ワレ何さらしとんねん」「いてこましたろか」といった表現がなされている。そしてそれが無秩序状態にある古事記の世界観に怖ろしくフィットしている。

    須佐之男命なんて半グレが結婚して子煩悩パパになった典型だし、大国主神も何度も●されるただのパシリだったのがやたら女性にモテて国造りの神様になったチャラ男だ。そして事あるごとに下ネタが登場する古事記は、まともに堅い文章で読んでいたら発狂してしまいそうだ。

    その実は、長らく物語として口語伝承されてきた内容なので、面白おかしく脚色されたのだろうし、それを恭しく文章で読むよりもやはりネタ的なストーリーとして消費していくことが、神々の子孫たる我々後世の日本人が採るべき作法なのだろう。
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    投稿日:2024.05.08

  • hokkaido

    hokkaido

    誰もが知っているが実際に読んだことがある人は極めて少ないであろう「古事記」を町田康が口語訳で現代に甦らせる。

    町田康の文体と「古事記」のぶっ飛んだ世界観の相性が最高によく、こんなに「古事記」とは面白い物語だったのか!?、という驚愕と共に読めてしまう。

    あまりにも破天荒すぎる神々たちの戯れをこんなにも面白く、かつ読みやすく描き出す著者の作家としての力量を実感した。

    ぜひ文科省は本書を中学生くらいの必修図書として全国のジュブナイルに読ませてほしい。それで、日本が変わると思うな。
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    投稿日:2024.05.04

  • kazuhisachiba

    kazuhisachiba

    天地創造から推古天皇手前までの歴史を紀伝体で描かれた古事記を,とっつきやすい大阪弁で転がす.歴史の始めも今も変わらず,ヤクザのような切った張った世界が展開しているのか,と思うと親近感が湧き読みやすい.日本書紀も,こんな文体で読んでみたいものだが,さすがに歴史的に確立した内容を遊ぶ訳にはいかないか.続きを読む

    投稿日:2024.04.28

  • 夲子

    夲子

    このレビューはネタバレを含みます

    めっちゃおもろいやんけ!
    関西以南の口語で繰り広げられる日本の神々から天皇のあれやこれ。考えたら地域的にはそこから起こったのであるし、むしろ正しいのかしら。
    面白さの為には、無駄と思われる繰り返しも厭わない振り切り方。
    古事記の内容をきちんと学んだことは無いのに断片的に聞き覚えのある話ばかりでおどろく。自分、知らないうちに結構知っとるやないか。絶対に笑かしにかかるので退屈しないで聞き終えられた。終盤の方は馴染みがないものが多くて集中力を欠いたかもしれない。

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    投稿日:2024.04.12

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