【感想】八咫烏の花嫁 王家をめぐる金色の髪

香月沙耶, Laruha / 宝島社文庫
(1件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • fattycatlover

    fattycatlover

    このレビューはネタバレを含みます

    Tさんのおすすめ。

    そういえば、
    王子様はシンデレラの何を見たのか。
    シンデレラがけなげに働いている姿を見たわけでもなく、
    継母や継姉たちにいじめられていたのを知っていたわけでもなく、
    ただ単に舞踏会で踊っただけで。
    それが一目ぼれというものだから、
    おとぎ話に突っ込むのは野暮というものだが。

    病弱な少女の箱庭に現われるようになった金色の烏は、
    少女の漆黒の髪と引き換えに健康な体を与える。
    健康にはなったが、金色の髪となってしまった少女は、
    製糸工場に工女として追い払われてしまう。
    妾の話が来て東京へ戻るが、相手は金色の髪を狙ってきて…。

    雄しか産まれない熊野の八咫烏、本流と似流にそれぞれの技、
    製糸工場の待遇改善、本妻の横やり、いとことの確執と、
    面白くなる要素はあるのに、
    なんだか途中で終わってしまった感じ。
    肝心の恋愛要素はベタな感じだし、
    続きはあるのだろうか。

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    投稿日:2024.01.06

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