【感想】人生の黄昏を黄金に変える「賢者のかけ算」

井上裕之 / サンマーク出版
(1件のレビュー)

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  • syamada

    syamada

    このレビューはネタバレを含みます

    よりよい人生を生きる、人生を豊かにするために必要な思考を学べる本です。
    多様性が増す時代の中で、様々な価値観があることを知る中で、自分がこのままでよいのかと悩む方が増えている感があります。
    一方で、多くのことを体験してみないと、自分に合った価値観は見えてこないのではないでしょうか。
    さまざまな経験から価値観を見つめ、自分のなすべきことが決まってくると、人生は充実してくるようです。
    「かけ算」という表現で、一見相対しそうな2つのことを結びつけてみると、そのバランスがとれてくることを教えてくれます。
    将来に不安を感じる、現状に満足できないという多くの方が、その解決のヒントを得られそうな1冊です。

    【特に覚えておきたいと感じた内容の覚え書き】

    「直感を磨くには、経験を重ねるしかない。行動することからすべてが始まる。社会の中でいいことも悪いことを経験しながら物事の道理を覚え、たくさんの人に触れながら、さまざまな価値観が存在することを知ることが不可欠。(直感×経験)」
    「無力さから思慮深さが生まれてくる。考えるということは、力そのもの。無力だけど力をつけたいのか、無力だからあきらめるのかが人生の分かれ道。潜在意識は前者のためだけに好転につながるヒントやパワーを与える。(無力さ×思慮深さ)」
    「人生の後半を価値あるものにするには、思慮深さを身につける。つねに周りの状況を冷静に判断し、複数の選択肢をイメージできたら、そこから最善のものを選び出す。それには、自分の理想とする人生を明確にして、優先順位を考えることが不可欠。(無力さ×思慮深さ)」
    →行動してみて分かることが多いので、行動しないうちはいくら悩んでも消えない不安が多いものです。行動してみると、、自分のできること(強み)とできないこと(弱み)がわかりますが、その時点で行動する前に抱えていた悩みはいったん消えて、弱みをどう克服すべきかと具体的に考えることができます。

    【もう少し詳しい内容の覚え書き】

    ・人生のあらゆる分野において「バランス」がとれてこそ、「価値ある人生」を実現できるが、小さくこじんまりまとまる、といった意味合いはない。多くのことを体験し、その人の力のかぎり広く、深く、世界を見てこないと、本当にバランスのとれた人生は送れない。
    ・バランスとは、振れ幅そのものだといってもよい。バランスをとるには、仕事と家庭など、何かひとつをとったらほかの何かを犠牲にしなければいけないという「割り算」で考えがちだが、人生を豊かにするには「かけ算」が必要。
    ・まずは自分が考えうる「理想の状態」(ビジョン)をとらえた上で、そこから自分が何を選択するか(ミッション)が、後悔しない生き方をするうえでは大切。すべてはミッションから始まるといっていい。
    ・ミッションを見つけるのに大切なのは「結びつける力」。自分と他者、社会を結びつけ、仕事と社会情勢を結びつける発想力が必要。自分にまだ結びつける力がないと思ったら、自分が尊敬する人やいいと思う会社が掲げるミッションを調べるところから始めればよい。

    ・潜在意識は記憶の貯蔵庫で、この記憶を活用して生きることが「価値ある人生」に直結する。潜在意識は善と悪の区別がつかず、感情をそのまま受け止めて働き始める特性があり、「いい記憶」を引き出せれば、ポジティブな言動につながり、よい結果を引き寄せられる。
    ・マイナス思考を受けると意識は自動的にネガティブに働き始め、過去の悪い記憶によって自分を信じられず、結果も悪くなる。願いがかなわないとしたら、思い方や願い方が間違っている。(願望×潜在意識)
    ・価値観を持つと理想が見えてくる。なので、ミッションは、世間体や他人の価値観に振り回されることなく、自分とだけ向き合って打ち出す。そして、どうすれば理想と現実のバランスをとっていけるのかと考える。強い信念があれば、必ず答えが見つかる。(心の声×現実)
    ・どんな夢を見ることにも、本質的な願望が潜んでいるので意味がある。柔軟性を持って夢を描けば、その願望を潜在意識は素直に受け止めて働き始める。(信念×柔軟さ)
    ・自分軸を貫けば孤独を感じることもあるが、自立して生きていくことは、孤独を覚悟することでもある。孤独は不幸せではなく、孤独だから人はひとりで考え、道を開拓していくことができる。(自由×覚悟)
    ・直感を磨くには、経験を重ねるしかない。行動することからすべてが始まる。社会の中でいいことも悪いことを経験しながら物事の道理を覚え、たくさんの人に触れながら、さまざまな価値観が存在することを知ることが不可欠。(直感×経験)
    ・強烈な動機がもたらす確固としたモチベーションと、自分が歩んできた人生に裏付けされた使命感が、揺るぎない「自己信頼」をつくりあげる。それだけでは自らの力を過信し傲慢になるので、目の前の状況がどうであっても「自己責任」と考える。(自己信頼×自己責任)
    ・無力さから思慮深さが生まれてくる。考えるということは、力そのもの。無力だけど力をつけたいのか、無力だからあきらめるのかが人生の分かれ道。潜在意識は前者のためだけに好転につながるヒントやパワーを与える。
    ・人生の後半を価値あるものにするには、思慮深さを身につける。つねに周りの状況を冷静に判断し、複数の選択肢をイメージできたら、そこから最善のものを選び出す。それには、自分の理想とする人生を明確にして、優先順位を考えることが不可欠。(無力さ×思慮深さ)
    ・願望に執着すると、視野が狭くなる。執着を手放すことは、あきらめることではない。本気で叶えたいことは、諦めずに信じて叶える。自分の願望を叶えるために、いまできることを集中的にやるのは「いい執着」。(かなえること×手放すこと)
    ・潜在意識は安定志向なので、変化を好まない。初めて挑戦することに対して勇気が必要なのは、潜在意識が引き止めるから。変化しようとするほど「違和感」を感じるが、それをバロメーターとして、「違和感」を感じない程度に、少しずつ変化させていく。(変化×感覚)
    ・幸せになるには図太さが必要。「自分なんて無理」が「自分だからできる」に変わらないと、願望はかなわない。ただし、そこに謙虚さがなければ、いい結果を生まない。もっと学びたいという謙虚な気持ちでエネルギーを燃やすと、新たなことに挑める。(図太さ×謙虚さ)
    ・質のいい人間関係を引き寄せるには、自分自身が質のいい人間になる。相手に配慮し、欲求を満たす。一方で、何よりも大切なのは自分軸を持つこと。相手の価値観を否定すると敵対するが、賛同しないだけで話を聞いているだけなら敵はできない。(人間関係×自分軸)
    ・自分の価値観が明確だと、他人の価値観に翻弄されない。忍耐ではなく寛容が必要。犠牲を払い続けるというネガティブなループから脱出し、寛容さを備えるには、自己重要感を高める。それには、自分の喜怒哀楽を観察し、自分の価値観を構築すること。(忍耐×容認)
    ・他者を思いやることができるのは、自分の心が満たされている人だけ。人を大切にするという点でも、自己愛が一役買う。相手に憎まれても価値あるものを提供するのが思いやり。(自己愛×思いやり)
    ・言葉そのものより、その奥にある「感情」こそが大切。言葉の役割は感情を伝えること。感情を込めながらポジティブな言葉を唱え続けることで、潜在意識が変わっていって、願望実現につながる。(言葉×感情)
    ・心に描いた願望を潜在意識に落とし込むには、願望を心にくっきりとプリントし、そこからのヒントを得ることで現実的行動へとつなげていく「タイムラグ」が必要。思考を細分化して現実に近づけるために必要な調整時間だが、どれくらいかかるかはそれぞれ。
    ・運命は自分の意識でつくるもの。運命を活用した結果が現実なのであって、運命は人を翻弄することなどできない。努力しながらタイミングを待ち、絶好のタイミングで波に乗る。すべては自分次第。(運命×バイオリズム)
    ・性格は変えられるが、一気に変えようとするとつまずく。自分がネガティブと考えている人の多くが、いきなりポジティブになろうとする。まずはネガティブな思いを断ち切り、ネガティブでもポジティブでもない自分を目標にする。(性格×意味付け)
    ・人生によい悪いはない。どんな人間でも欠点や弱点はあるが、それは別の表現をすれば(裏返せば)強みに変換できるとも言われるが、わざわざ別の価値観にしなくても、弱みは弱みとして、別の価値観とかけ算をしながら活かしていく。(過去×現在×未来)

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    投稿日:2024.01.11

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