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石平 / 徳間書店 (1件のレビュー)
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こひろ
著者が「(自身の)長年の中国観察と中国研究の集大成」、「独自の政治論・宗教論・文化論・社会論を多角的に展開」した「いわば「石平の中国論」のすべてがこの一冊に凝縮されている」とあとがきに書いた一冊。 …といっても著者の本らしく、平易に書かれていて内容はわかりやすい。 2000年来皇帝による中央集権統治を続けてきた中国は共産党支配となっても本質は変わらない。 中華思想は根本的な辺縁侵略、収奪思想であり、中華民族の呼称は欺瞞で単に漢族があるのみ、という著者の分析は、残念ながら建国以来の中国の歴史が実証していると言わざるを得ない。 巻末の本居宣長の一首「敷島の 大和心を 人問わば 朝日ににほふ 山ざくら花」には、中国とは根本的に異なる日本の国柄を中国の圧力や影響に負けずにこれからも保っていくとの著者の強い決意を感じる。続きを読む
投稿日:2023.10.27
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