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芦原伸 / 毎日新聞出版 (3件のレビュー)
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labo novo
私は本書の著者とほぼ同じ頃、大学受験で上野から寝台夜行で札幌に向かい、その後も日本各地を貧乏旅行していたので、本書を読んで、当時旅先で声を交わしたカニ族仲間に何十年ぶりかで再会したような気がした。 … 本書を読むと、我々は日本の鉄道が絶頂に向かい、衰退してゆく過程を良くも悪くも身をもって体験したのだと改めて思う。そして、それが日本の繁栄と衰退の軌跡と重なり合うところが、我々の世代が歩んできた時代ということになるようである。 続きを読む
投稿日:2022.11.01
コウトク
この作者のことは知らなかったが、旅そして紀行文が大好きな私にとって、行きつけの本屋でこの本を見つけて迷わず購入した。表紙の色もデザインも魅力的。立派なハードブックというところも気に入った。1946年生…まれなので敬愛する沢木耕太郎と同年代ということになる。鉄道中心の出版社に勤務し編集者をしばらく行っており、職業からして旅と紀行文と関わりある人生を送っている。私は自分でも無類の旅好き紀行文好きだと思っているが、ごく平凡なサラリーマンの身としては、ある意味羨ましい思いもあるが、とても楽しく興味深い本だった。続きを読む
投稿日:2022.09.11
臥煙
紀行作家、73歳。会社経営の役を退き元の専業作家に戻り自己の作家人生を振り返る。 学生運動の時代の北海道行や海外旅行全盛時代、編集プロダクション、IT化。紀行作家の人生はそのまま日本の出版の歴史それ…も大手ではない中小の会社の生きた歴史でもある。 18歳までの生活が結果として偶然ながら1人の紀行作家を作り上げる重要な要素になっている。続きを読む
投稿日:2022.04.25
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