【感想】生の肯定

町田康 / 毎日新聞出版
(12件のレビュー)

総合評価:

平均 3.1
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ブクログレビュー

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  • あやこ

    あやこ

     ムーンライトながらでよくこれだけ語れるな~と、校正校閲の人おつかれさま…という気持ちだけが残った。愉快ではあった。

    投稿日:2023.05.09

  • stshsaito

    stshsaito

    ますます冴えわたる町田節。
    でもこの魅了を人に伝えるのはなかなか難しい。
    途中、アホらしくても、「ふざけんな!」と思っても、どうか最後まで読んでほしい。
    教訓も救済もないが、不思議な心の平安が訪れるから。続きを読む

    投稿日:2019.09.16

  • 中目黒鮫太郎

    中目黒鮫太郎

    スゲエ自由に書いてる小説だけど、誤植というより著者自身の誤記というか誤入力というか、ゲラチェックをちゃんとしていないのではないか。

    たとえば同音異義の漢字変換でボケてみたり、助詞を抜いたりというのはわかる。しかしそうした小説的効果を狙ったものとは違う、単なる「書き間違い」がそのまま放置されている気がしてならない。もうそういう細かいところは気にしない、という境地にまで達したのかな。

    なんでも、雑誌か何かに連載していたものに加えて、最後の5章、6章を書き下ろした、とあるので、スケジュール的にチェックが甘くなったのかな。
    続きを読む

    投稿日:2019.02.06

  • hubhiroko

    hubhiroko

    町田節さらに炸裂!一体作者の脳内はどうなってしまっているのだろう。面白かった。
    校閲の人大変だったろうなぁ。

    投稿日:2018.10.06

  • にゃんの介

    にゃんの介

    超然としたい理想と、この世でそれなりに自尊心を満たす事で生き甲斐を感じ多少の気分の良さをもって生きていく事との葛藤。途中まで構成は漱石の草枕のようにも思ったが、主人公が最終、あらゆる矛盾やギャップを受け入れ、諦観めいた自己肯定感を獲得するところに町田康なりの人生観みた気になった。

    (町田康は心情描写を得意とする反面会話文はあまり展開的でなく、ぎこちなさが相まってしばしば行数稼ぎのようにも感じる。一方、織田作のテーマ性やキャラクターやストーリーのバリエーションはさて置き、戯作家として作家のキャリアをスタートさせた織田作の会話文描写はやっぱりイキイキとしていて秀逸だな〜〜と読んでいて思い出したりした。)
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    投稿日:2018.08.31

  • minamiao

    minamiao

    このレビューはネタバレを含みます

    「ほほ、善哉善哉」と言いながらあらゆることを超越し、超然と生きることを目指していた「余」であったが、そのようなものはまやかしだということを悟る。
    余談だが、前作を読んでいた時、「善哉」の読みがわからなくて検索したところ、食べ物の「ぜんざい」が出て来たので、ずっと「ぜんざいぜんざい」と読んでいたら実は「よきかなよきかな」だったことに、この巻を読んでようやく気づいた。

    自分の中の欲望、自慢したい、という気持ちを認める。それが生への肯定だ。そう思った途端、集落の方からグリーンアスパラガスを頂いた、そういう場面から物語は始まる。グリーンアスパラガスを茹でようとお湯をグラグラ沸かす。
    『その湯を眺めているうちにふと気が変わってペンネを茹でようかという気になった。こういうことは人間にはよくあることだ。<中略>しかし、この距離があまりにも大きい場合は注意が必要だ。神谷町に行こうと思っていたのに、ふと気が変わってパラボラアンテナに登ってしまう。刺身定食を頼もうと思っていたのに、ふと気が変わっていきなり喉を突いて自殺する。なんて場合はどう考えても普通とは思えない。』

    衣裳部屋から猿股とソックスを持ち出し、寝室で身に付け、『可愛らしく首を傾げて暫くの間思案』などいちいち笑わせてくれる。

    駅の券売機で「ムーンライトながら」という表示を見ての「これはムーンライトながら・・・と言いかけてやめたのではないか?ムーンライトであるけれどもサンシャイン、とかそういう話ではないのか」という長考が飛躍して飛躍して飛躍してゆく。面白いのだけれども、よくこのテーマでこれだけの文章を書くよ、といつも思うのだけれども、町田の性格から言って、これは稿料のためにカサマシしてるだけなのでは?と思ってしまうことも正直しばしば(笑)

    第四章と第五章は書下ろしらしい。ということは、ムーンライトながら(それとも結局踊り子?もうあまりにいろいろ思考が飛躍しすぎてわからなくなる)に乗り込み、眼力を効かせようとした挙句、眼が顔の中に吸い込まれ、口の中にその眼球を含んだまま、噛み砕こうかと思案していると、脳内参議院議員の狗井真一に止められてやめる、というところまでが連載で、その後の、世界が輝く吐しゃ物に飲み込まれ、自分の脳の中の不思議な食堂で死ぬほどうまい料理をくらうも、龍神沖奈というその地方を支配する贋神と対決するシーンは書下ろしというわけだ。と、まとめてみても、どこまでが連載だろうがどこからが書下ろしだろうが、めちゃくちゃであることに変わりはない。なんなんだこれは。

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    投稿日:2018.08.11

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