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志津栄子, くまおり純 / 文学の扉 (6件のレビュー)
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pafu5737
唯人は母親と二人暮らし。近くにいとこの洋平一家が住んでいて、いつも洋平に助けられている。 そんな唯人と洋平のおじいちゃんは中国残留邦人、二人の父親も中国で生まれて大人になってから日本へやってきた。 そ…してアズという転校生。大阪にやってきたが大阪が嫌い。 二人ともクラスには馴染めない。そしておじいちゃんも日本に帰ってきてよかったのか悩みながら生きている。 皆が本当にこの居場所が好きでいるわけではない。仕方なく、のこともあれば、何となく、のこともある。 唯人とアズはクラスから浮いているが、縄飛び大会でクラスが一つになったとき、ふたりも仲間になっていく。 小学生であれ、子ども達はシビアだ。ちょっとした違いを感じ取って軽いからかいの的にしたりする。それが高じるとイジメに繋がりかねない。 ここでは、大阪的なノリに乗りきれないことがからかいの対象にもなっている。 皆が一つになれることを子ども達は求めているのかもしれない。そういうものを用意してやるのも大人の役目かも。 中国残留邦人の話題はあまり聞かなくなっている。風化させないためには児童書にもこの話題が取り入れられることも大事かなと思った。続きを読む
投稿日:2023.07.23
りぬむし
クラスメイトの子優しすぎんか? 上手く喋れない子にここまで優しくできるもんなのかなー 小学五年生の設定か…うーん。 中国語がちらほらでてきて、また中国語勉強したくなった。
投稿日:2023.06.18
saryu
学校に居場所がない。 今、自分のとても近くにあることに関することなんて、微塵も思わせない題名の本を手に取ったのはきっと偶然ではないんだな。 想いを言葉にすることにとても力がいる唯人が、アズとの出会い…によって少しずつ“自分”を抜け出せるようになっていく姿に勇気をもらえる。 みんながおれを待ってくれる。笑たりなんかせぇへん。 それやのにおれはひとりぼっちや。 唯人が感じていたのはやさしさの中の孤独。 だれかに理解してもらえるとは思えなかった。 そして、私はあの時の事を思い出す。 場面緘黙で言葉を発しなかった女の子。 彼女が文字でのやりとりで想いを綴った一年目。 「言葉を出す」ことに力を注いだ二年目。 彼女にとっての幸せは彼女にしかわからない。 だから毎年担任が変わり、友達が変わり、関わる人が変化していくことはいいことなんだ。続きを読む
投稿日:2023.04.14
わたりどり
子どものたちの葛藤や息遣いが、ページをめくるたびに伝わってくるよう。日常を抜け出そうと、一歩目のきっかけを探す主人公たち。自分の心に素直に向き合うことが、相手との距離を縮める何よりの近道ですね。
投稿日:2023.03.25
白虎
内気な少年・唯人と金沢から転校してきた強気な少女・生島梓の成長物語。 複雑な事情を持つ2人がライオンを通して仲良くなっていく様子が微笑ましかった。
投稿日:2023.03.09
ねこ
児童書。小学校高学年位~他者理解を深めるきっかけになりそうな一冊。 主人公の唯人が中国残留者の子孫という設定は、今の子どもにとっては難しいかもしれない。 でも、地方からの転校生の梓の疎外感と絡めること…で、心情がわかりやすくなっているように思った。 言葉や文化が違う場所での生活は、大変なことも多いけれど、そんな中でも心を開ける友達や家族がみつかってよかった。 続きを読む
投稿日:2023.02.28
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