【感想】ウイルス学者の絶望

宮沢孝幸 / 宝島社新書
(17件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • miyatake

    miyatake

    コロナ騒動初期の頃から宮沢先生の話は説得力があり私には受け入れやすいものだった。科学的に正しいことが世間に正しく理解され、世の中が良い方向へ進むことを願うばかり。

    投稿日:2024.03.28

  • katoetu

    katoetu

    どうして獣医師がウイルスや免疫、ワクチンの研究をしているかというと、新興ウイルスは動物からもたらされるから。動物には害がなくとも、人間にうつったら大変なことになったウイルスはたくさんある。エイズのHIVウイルス、SARSのコロナウイルスもそう。人間と動物では同じウイルスでも反応が違うというのが面白い。今問題になっていない動物のウイルスはたくさんあるが、どう変異するか分からないけれど、そういう研究には国がお金を出さない。

    人のくしゃみは怖くない。真正面で受け止めない限り、くしゃみ一回で感染することはまずない。隣で誰かにくしゃみをされたら30秒くらい息を止めていればウイルスは拡散していく。
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    投稿日:2023.11.15

  • 崎新一

    崎新一

    新型コロナウイルスとそのワクチンの科学的視点から見た知見を得ることができた。これはただのパンデミックではなく、政治であったことはもはや自明ではあるが、何故ここまで利権に執着して、感染症そのものに向き合わないのだろうか。

    宮沢先生の解説で、ウイルスの特徴、ワクチンのコンセプト、免疫等基礎知識を整理できたが、ちょい難しかった。ギリこっち側の素養あるから分かったけど、ゼロだと厳しい気もする。せっかくの良書なのに、手に取りにくいし、理解も大変なのがもったいない。

    そもそも抗体を上げることが間違っているなんて知らなかった。大学の教授達、めっちゃ抗体こんなに上がるから予防になるよー、打ってねーって言ってたけど、今考えると何を根拠にそこまでして勧めていたんだろう。ADEもあるし、スパイクタンパク狙いは意味ないし、心筋炎あるしで、良いことが見つからない。

    ちょっともう一回読み直してみたい。
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    投稿日:2023.10.07

  • kojirok1222

    kojirok1222

    著者による(新型コロナ)ウィルス関連書の集大成。

    解説図も用いて機序正確に記述していて、一部に難しい部分もあるが、ADE(抗体依存性感染増強)や抗原原罪などを解説するには不可欠だろう。

    マスクの効果を含め正確な情報を出さずに徒に危機感を煽ったマスコミや、大勢に流され的確な対応を取らず、大金をかけて国民の健康を阻害した政府の責任は重く、大学の研究費補助削減も合わせて著者が絶望するところと思うが、著者のような人物の存在は国民にとっては希望であり、決して絶望ではない。続きを読む

    投稿日:2023.09.26

  • marcopolo

    marcopolo

    世の医療関係者、厚労省職員は必ず読むべき本!
    このような研究者がまだ居ることに一縷の希望を見出したい。筆者(のモノの考え方)に続く研究者が多く出てくること望む!
    ・新型コロナワクチンには副作用がある
    時間とともに副作用の方が大きくなる
    ・新型コロナワクチンは感染予防効果は一時的、時間が経てば、より発症しやすくなる
    ・mRMA型ワクチンは戦略的失敗
    ・新型コロナワクチンは、3回目以降は不要
    ・変異型対応のmRMAワクチンを打つと免疫細胞(ファクターT細胞)が自分の細胞を攻撃する自己免疫疾患を引き起こし臓器などを傷つける可能性がある
    ・変異ウイルスに対しては、それまでのワクチンは逆効果
    ・免疫を持っているのにワクチン接種で自己細胞がスパイクタンパクを作れば、攻撃されるのは自明
    「免疫抑制」「免疫撹乱」
    ・ウイルスよりもワクチンが怖い
    ・「今回のコロナ騒動は医療利権と政治が招いた災禍であり、これを二度と繰り返してはいけません。こんなめちゃくちゃなことが許されてよいわけがないのです。」p174
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    投稿日:2023.09.10

  • yasz

    yasz

    1ヶ月ほど前に読み終わった本です、少し迷っていましたが、ウイルス学者が渾身の思いで書いた本だと思いますので読み放しにしておくのはどうかと思い、投稿することにしました。コロナが5類(インフルエンザと同じ扱い)になってから3ヶ月が経過しました、まだマスクをされている方はいますので、私も外出する時にはマスクの携帯を忘れないようにしています。

    この本では、大騒ぎしてコロナワクチンを接種しましたが、それについて実際のデータや経験をベースに書かれています。第八波まであったとされるコロナには最初とは違う特徴があったように思いますが、ワクチンについても3回目以降の接種はデメリットが大きいと、その根拠とともに記されています。ワクチンの功績はあったとは思いたいですが、そのデメリットもしっかりと把握しておくべきだと思いました。

    以下は気になったポイントです。

    ・2022年12月21日に開催された新型コロナウィルス感染症対策アドバイザリーボードの資料でも、2022年5−6月の段階で全年齢において銃消化率、致死率が季節性インフルエンザを下回ったことがわかる、2023年初頭時点で感染症法での扱いは解除しなければならなかった(p20)

    ・ワクチンは中和抗体(ウイルスの感染性を失わせる抗体)を上げれば当座凌ぎにはなるが、変異には対応できない。変異したウイルスに対しては、抗体が逆効果になることがある。何度も同じ抗原に対応したワクチンを接種していると、変異ウィルスが襲ってきても免疫がそれに対応できず以前と同じ抗体ばかりを作ってしまう現象(抗原原罪)がインフルエンザウィルスでは知られている(p21、27)

    ・感染の予防の主役は、鼻腔や口腔内などの粘膜上に出てくる抗体(分泌型IgA)ですが、今回のワクチンではそれがあまり誘導されないこと、誘導される粘膜上のIgA抗体の量が時間とともに減っていくので、感染予防効果は薄れていく(p27)

    ・ラットでの実験で起きたことが人でも同様に起これば、ブースター接種後にはこれらの臓器や組織が自分が誘導した免疫(細胞傷害性T細胞)に攻撃を受けてしまうことになる(p30)

    ・2022年7月に厚生労働省が発表した簡易生命表によれば、日本人の平均寿命は女性:87.57、男性:81.47歳となり前年より寿命が縮んだ。東日本大震災の2011年以来(p33)

    ・感染対策として「100分の1作戦」を提唱した、具体的には、1)エアコンをつけていても窓を開けて換気する、2)会話する時はマスク、3)目鼻口(粘膜部分)を触る前には短時間で良いので手洗い、できない時はウェットティッシュでふく(p62)感染予防にはマスクを過信せずに換気をこめめにするのが大切(p71)

    ・普通の風邪を引き起こすヒトコロナウイルスは新型コロナの他に4種類ある、ずっと人間と共存してきた(p105)

    ・ワクチン接種で余計にできた非中和抗体によって抗原抗体複合体ができる、それによってサイトカインが誘発されて発症しやすくなる(p151)

    ・オミクロン変異体になって以降は、そもそもワクチンは不要と思いますが、次に病原性の強いコロナウィルスが出た時には、スパイクタンパク質をターゲットとしたIgG抗体誘導型ワクチンを作るのはやめたほうが良い、今回ワクチンを作った当事者は学んだはず(p155)

    2023年6月22日読了
    2023年7月30日作成
    続きを読む

    投稿日:2023.07.30

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