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持崎湯葉, にゅむ / GA文庫 (3件のレビュー)
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タカツテム
前巻では陰と陽の違いにこだわり俯いていた遊々の考えを改め直せた事でグループの平穏は守られた。そのように思っていただけに続くこの2巻で別視点から改めて陰と陽の問題を取り上げるとは思わなかったな 橋汰はプ…レゼンによって陰と陽にこだわる下らなさを説いた。それが意外な波を起こしていたようで 夏休みを利用して初日から旅行兼バイトとか陽のイベントとしか思えないのだけど、元陰キャ・現在進行系陰キャを含むグループでの参加でも違和感なく過ごせているように見えたね それというのも、彼らが陰キャ陽キャにこだわらず自分らしく自由に楽しむという精神に落ち着いた為だろうね 「自分らしく無理せず」が出来ているなら、次は成長を意識したくなる 自分を多少受け容れられた遊々を始めとして、水乃や龍虎が自分改造計画を始めるだなんてね 今が不満だから今を変えるのではなく、今の自分らしさを受け容れた上で更に誇れる自分になりたい それぞれ向上心に満ちているね それは別の見方をすれば陰キャが真の陽キャになる第一歩と捉える事も出来る。そこに全身全霊が陽の徒然が自分改造計画に混じらないのは納得なんだけど、カエラが揺らぎを見せ始めるのは少し驚きかも 徒然と同じように天性の陽キャと扱われてきたカエラ。確かに前巻中盤では彼女も時にはダウナーになってしまうと明かされた。何から何までが陽というわけではないと示された だからって彼女が陰キャを羨むとは思わなかったけど 前巻でもそこまで語られてこなかったカエラの本質。それに迫るのが中学時代のチームメイトが現れてからだね 中学時代は今みたいにギャルギャルしていなかったカエラを知る真田が語るカエラという少女の在り方。勿論、真田が語るカエラ像が今とあまりにかけ離れているとかそういうわけではない。人の本質はそう簡単に変わるものではないから カエラの本質はイマジナリー小森先生が語るように見えない部分にこそ有ったわけだ サッカーは下手でもチームのムードメーカー、その目立ちすぎる要素に目を向けてしまえばカエラを「太陽」と形容するのは納得 けれど太陽が生まれながらに太陽であるとは限らないし、自分が太陽である事に納得しているとも限らない 橋汰による一対一の対話によって引き出されるカエラの隠されてきた本音は「陽」というカテゴライズが他人からも、そして自分自身でも押し付けたものになっていたという点 カエラが語った本音は陽とか陰とかそういったカテゴライズを超えたもの。カエラという少女の偽りない「自分」 橋汰との対話によって「アタシ太陽じゃねーしっ、人間だしぃ……っ!」とずっと言えなかった本音を涙と共に溢れ出せたカエラの姿は美しいものだったよ 遊々達が陽に向け自分改造を始めたように、カエラも陰に向けての自分改造を始めますか 孤独な時間という今のカエラとは似ても似つかない要素。けれど、それを自分の中に取り込めた時、カエラは納得し誇れる自分らしさを手に入れるのかも知れないね それはそれとして、まさかカエラも嫉妬民になるの?てか、橋汰の周りってちょっと湿度高い娘が揃ってない…?色々と大丈夫なの……?続きを読む
投稿日:2023.05.23
らいら
夏休みに6人で海辺の旅館のバイトへ。バイト中、橋汰は遊々、宇民、龍虎の3人に行動に制約を加える司令を発動。司令がうまい具合に混ざり込んだ尖ったキャラたちによる会話劇はまさに本作独特。序盤から終盤まで興…味が尽きない展開で、非常に面白かった! 本巻のメインキャラはカエラ。陽キャ代表みたいな彼女ですが、そんな彼女も当然人の子。彼女が持つ胸のうちを吐き出すシーンは、まさに青春らしくてとても良かったですね。終始コメディ調で進めながらも締める所はいい感じに締めてくる本作。とてもオススメです。続きを読む
れっちん
今回の舞台は海、カエラの親戚の旅館に6人でアルバイトに行くお話、橋汰がカエラとお付き合いするために、なんとか2人きりになろうとするが。。。そう簡単にはいかないわな。 軽妙な語り口で読ませるこれぞ”ザ青…春ラブコメ” 最後に笑うのは誰だ??本当に より混沌が増す第二巻 今回のキーワードは『馬鈴薯のように』だ続きを読む
投稿日:2023.05.19
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