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内館牧子 / 講談社 (89件のレビュー)
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しろうさぎちゃん
“老害”すごーくインパクトのある言葉。「昔はこうだった〜」「今の人達は〜」主人公、戸山福太郎、85歳、老害も老害、バラまきどうし。福太郎を入れて老害仲間5人、通称、老害クインテット。共通の話題よりもそ…れぞれが得意なパートをかき鳴らす、昔の自慢パート、病気自慢パート、体力自慢パートなどなど。そして老害だけでなく、孫自慢もまた聞かされる側からしたら害である。そんなクインテットにもう1人、ぼっちランチしていたクレイマー 村井サキが加わる。彼女は、岩谷市営公民館 元館長という名刺を持ち歩いている。老人達に必要なのは「自分磨き」ではなく、「利他」、これこそ生きる力が湧くはず。そして若鮎サロンを設立し、真剣に取り組み出す。不思議な事に、毎日、行く場所があるだけで気持ちもシャキッとなって、得意なパート演奏もなくなる。老害と言われようと自分達は、まだまだ社会から見捨てられていない、何かしら役に立っている、ちょっとした事で毎日の活力が湧くものなんだという事を若鮎達は周囲に示す。老害と若年層、いつかは、若年層も老害の域に昇格し、その繰り返し。賑やかな活劇はエンドレスなんだなぁー、私自身も身の処し方をきちんと心得て、老害まで到達しないで、人生をまっとうしたいと心から思いました。 続きを読む
投稿日:2024.06.01
rainbowmom
このレビューはネタバレを含みます
高齢者三部作に続き、ドラマ化と同時進行で読了 「老害の人」にだけはなりたくないときっと誰もが思っているはず でも立場が変わればモノの見方から感じ方…全てがくるりと変わってしまう 面白いだけのストーリーではない 苦々しく感じたり、応援したくなったり、ホロリとさせられたり、身につまされたり… そしてまた内館作品を手に取ってしまうんだろうな
投稿日:2024.05.30
mame35
以前から読みたいと思っていた小説! 図書館で借りて。 今ドラマもやってますよね。 歳を取ってくると、自分のことばかり、昔話ばかり…… うんうんと頷きながら一気に読み進めました。 「老害」ってすごい言…葉ですよね。 老いると害になることだけか?? 色々と考えさせられる小説でした。 ドラマは内容が少し変わっているので、やっぱり小説の方が面白かったです。続きを読む
投稿日:2024.05.24
小説おやじ。
漫画黒沢での『すべては地続きだ』を思い出す。 私には小さい子がいる私は今年40になり65の母が居て後期高齢者の義両親がいる。 かつて私は5歳で、そのうち親の歳になるだろう。あっという間だ。すべて繋が…っており必然的に無駄なく物事は進んでいくのだろう。 つまり老害は遠い未来や対岸の出来事ではなく私のコトなのだ。続きを読む
投稿日:2024.05.12
takep07
タイトルに惹かれて自分が老害にならないように読んだ本。 内館さんの年齢の少し上あたり年齢の人々がリアルな感じで描かれています。 ここに描かれている人たちは、想像していたよりもっと活力があって、イメージ…を覆されました。 そういえば地元でも社会福祉協議会などで活動している人たちは、この本に描かれているような人々だなと思いました。 自分のこれからを考える上で読んでおいた方が良い本と思います。続きを読む
投稿日:2024.04.11
Yo!
孫が可愛くて仕方のない還暦の私も老害の人かな。 コロナ鍋とリンクしているのが身近に感じる老人活劇でした。
投稿日:2024.04.03
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