【感想】下町暮らしのセレブリティ

海野幸, 笹原亜美 / シャレード文庫
(4件のレビュー)

総合評価:

平均 4.7
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ブクログレビュー

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  • 禍腐渦狂紳士タッキー(商業BL感想係)

    禍腐渦狂紳士タッキー(商業BL感想係)

    【本当に、素直で可愛くて心配だな、目が離せない(春川)】

    エロス度★★★

    休業中の店舗に転がり込んできた家出中の大企業の御曹司⁽⁽ଘ( ˊᵕˋ )ଓ⁾⁾
    春川と隆二の奇妙な同居生活。
    身を削って子ども食堂を続ける頑張りすぎる隆二を春川の優しさが癒していくのが尊かった_(┐「ε:)_

    年の差ラブに加え、セレブなのに子どもに対して大人げなさを発揮する春川が面白かったり、隆二の境遇がしんどくよくここまで頑張ってきたなと涙( ; ; )

    春川との生活や距離感、ドキドキさせられる言葉にゲイの隆二のハートは見事に撃ち抜かれ、警戒心がありそうでお人好しで無防備な隆二の可愛さに悶絶⁽⁽ଘ( ˊᵕˋ )ଓ⁾⁾

    商店街の人たちの隆二に対する反応に春川と同じく怒りを覚えましたが・・・そこにもちゃんとした理由が用意してあり、隆二の抱える事情なども合わせて胸熱な展開もあってグッときました。゚(゚´ω`゚)゚。
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    投稿日:2023.11.30

  • まきりんこ

    まきりんこ

    店主が事故で入院し休業中の食堂で子ども食堂を続ける隆二。そこに突如現れた家出中の大企業の跡取りを住まわせることになり…。
    隆二は生い立ち、目つきの悪さ等からコミ障で何事にも構えてしまう質で1人で何でも抱え込んでしまっていてはじめから切なくて。
    春川のあまりにセレブさに住む世界の違いに戸惑いながらも、春川自身の良さに次第に惹かれていき好きになって。
    春川が何故食堂に現れいきなり泊めてくれと言い出した理由には子供か!と思ったけれど本人にとっては大切な事だったのも確かで隆二と出会い諸々の思いも解決出来て良かった。
    そして隆二も自立をしようと決心出来たことも。
    その後想いのすれ違いがあって切なかったけどちゃんと蟠りもとけ恋人になれて良かった。

    子どもの貧困や虐待等、現代の大きな問題でそこを改めて考えさせて貰えました。

    知識等は春川の方が歳からしても大人だけど精神的には隆二の方がしっかりしてると思いました。
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    投稿日:2023.11.23

  • じゃっく

    じゃっく

    このレビューはネタバレを含みます

    自分が変わると世界が変わる、「ifの世界~」と似たタイプの成長もの。
    この系統の成長ものは世界がぐるっとひっくり返るところが好きですが、今作はとりわけ気恥ずかしい感じでした。
    主人公が子供で周りが大人だからかな。
    最後の方に読者の視界もぐるっと変わる仕掛けをもってくるところも面白かったです。
    あと児童福祉に関する問題点をわかりやすく納得させてくるあたりもこの作者さんの好きなところですね。

    唯一気になる点は、攻の最初の登場シーンかな。
    ちらほら矛盾を感じるので、もうちょっと違う説得力ほしかったー

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    投稿日:2022.11.12

  • hitsujimaru

    hitsujimaru

    じいちゃんが入院してる間、頑張って慣れない子ども食堂を切り回してる男子と、訳あり家出セレブ。

    子ども食堂に集まってくる子ども達のそれぞれの事情について、大人として「どうしたの」と聞き、助けられるもんなら助けたい。
    と、思って口を出してしまいがち。勿論善意なんだけど、生半可な気持ちで介入しても、かえって親に「もう子ども食堂に行くな」と子どもを封じられ、いよいよ逃げ場がなくなってしまう。
    って聞いて、なるほどそうだなと反省。
    そして、子ども自身も、大人に聞かれても「大丈夫元気」「困ってない」と、自分を隠そうとする。
    子どもだってプライドがあるし、いじめや虐待にあってる自分を"恥ずかしい"と思ってしまう。
    ばれることで、そのあと更に状況が悪化してしまうことを怖れる。
    とか、複雑な心境がある。

    助けの手を差し出したつもりでも、そんな単純に手をつかめない。

    主人公自身が、中卒で、何とか住み込みの仕事見つけたけどブラックで、でもそれをブラックだ改善して欲しいと言える知識がない。
    他の人に「なんで助けを求めなかったんだ」と言われても、「何故もっと早く何とかしなかったのか」と、自身を責められるのではないか。「自分で何とかしろ」と結局何もしてもらえはしないのではないか。
    と、行政にもどこにも助けを求められずに来た。

    そういう人って結構いるんじゃないかなあと。困った時は相談してください、って親切そうにアナウンスしてても、結局丸投げって言うか…言いづらかったり言い方を知らなかったり言うと怒られるんじゃないかと怖れたりする社会的な弱者(語弊があるかな)に寄り添ってはいないもんだなって。

    うまく言えないけど、まあとにかく、自分も本当なら何かしら庇護が必要な状態なのに、それは全く自分だけのこととして、子ども食堂の子ども達をみてる主人公。
    俺も同じ、と感情移入するのでなく、淡々と「自分に出来るのは食事と居場所を提供すること」「じいさんがやってきたことの中でこれだけは自分がキープしておきたい」と毎日毎日を過ごしてる感じが、リアルだった。

    近所の商店街の会長にも勝手に居座ってると思われてるけど、「(そういう事情があるなら)言えよ!」って終盤叱られる。でも、言えば分かってもらえるとか味方になってもらえるって発想がそもそもないしね。

    世の中の波にうまく乗れなくて、でも自分なりにずるはせず卑屈にもならず、そして将来とか未来って言葉を使うことを知らずに来た主人公が、幸せになれて良かったよ…!

    攻に、ゲイであることを隠してきた主人公だけど、後半にもう一個秘密を持ってたことにビックリ!そーなの?みたいな。
    あーでも読んでると納得。そして、見てくれてる人はちゃんと見てくれてるんだよ…
    じいちゃんも元気で長生きしてくださいホントに。
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    投稿日:2022.10.03

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