【感想】「ことば」は「こころ」

外山滋比古 / 講談社
(2件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • kakapo1233

    kakapo1233

     「日本語で人称代名詞が使われないのは、敬語方がよく発達していたこととセットになっているのである。」勉強になりますねぇ~

     この本から学ぶべきことは、この「あとがき」の段落に全て含まれている

    「美しいことばとは、ただ、形のよいことばというのとは違う。こころを伴っていなければ、いくら飾ってあっても、ことばはすこしも美しくない。どんなりっぱなことばであっても、ひとのこころを傷つけるようでは美しいとは言えない。ことばづかいはこころづかいである。話すことばひとつで、好ましい人にもなれば、いやな感じにもなる。ことばほど大切なたしなみはないといってもよいかもしれない。」

     美しいことばを話せるようになるために必要なことは、ことばの成り立ちを学んだり、ルールを学んだりすることではありません。相手を尊敬する気持ち、謙虚になる気持ち、丁寧に接する気持ちなど、むしろ心がまえの方が大切です。つまり技術として身につけるのではなく、人格を磨くということ、ことばを学ぶということは、日本人としての「こころ」を継承するということ。
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    投稿日:2018.07.04

  • pippin幸せ

    pippin幸せ

    美しい日本語について、音声面や時代の変化、そして文法解説など、幅広くかつわかりやすく解説されている。
    単なる知識本ではなく、日本人として日本語を話すという視点から書かれており、自分が普段なにげなく使っている言葉を見直す機会にもなる。
    本書のあとがきにあるように、「ことばづかいはこころづかいである」この一文に尽きると思う。いくら敬語を文法的に正しく使えていても、相手に対する敬意がなければそれは”敬語”ではないということだ。
    自分の言葉とともに、心もチェックしてみようと思う。
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    投稿日:2014.04.06

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