【感想】地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団

森功 / 講談社文庫
(16件のレビュー)

総合評価:

平均 3.1
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ブクログレビュー

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  • バジ

    バジ

    不動産詐欺について細かく手口やノウハウを含め経緯が書かれている。
    何億というカネが流れていくそのさまはドラマティックでもあるし、沢山の教訓を読む人に与えてくれる。
    細かな当事者への取材で気になってたこともだいぶ明らかになった。続きを読む

    投稿日:2024.03.04

  • Ka

    Ka

    地面師の手口、これまでの地面師事件の全貌が詳細に描かれている。
    文書の偽造は朝飯前で、どういう物件が狙われやすいかも頭では理解ができるが、取引を目の前にすると自制が効かなくなるのだろうか。
    不動産関連の仕事に就いている人は一読をお勧めしたい。続きを読む

    投稿日:2023.11.14

  • Tomoyuki

    Tomoyuki

    先に『地面師たち』を読んでいたので、情景がリアルに思い浮かべられた。

    不動産詐欺はそもそも立件が難しく、地面師たちはその点を突いてくるという実態が分かります。

    被害者側デベロッパーも、個人では全てを理解し判断できないので、チームを組み弁護士、司法書士などと連携せざるを得ない。

    しかし、人数が増えればそこには責任の不在という問題が。
    続きを読む

    投稿日:2023.11.05

  • kowaretai

    kowaretai

    様々な地面師事件について紹介している本。地面師たちは、詐欺を計画する者や公的書類を偽造する者、地主のなりすまし役を手配する者など、それぞれ役割分担して犯行を行う。また、加害者と被害者の境界を曖昧にするために地主の親族を引き入れたり、最終的な買い手に売る前に転売を繰り返したりと様々な手を使い、時には弁護士や司法書士まで犯罪に加担するという。本当に詐欺師は頭がいい。

    制度上、地面師によって自分の土地が善意の第三者に売られてしまった場合、その土地を取り返すことは難しいという。地主にとって恐ろしいことなのは当然だが、土地を買ったほうにとっても、詐欺に関わった土地に住むというのは居心地が悪い。不動産のプロであるはずの積水ハウスやアパまでが騙されるのだから、一般人ではとても太刀打ちできないだろう。

    普段関わることのない不動産取引や地面師事件の実態を垣間見ることができる点でとても興味深いが、細かい人名が出てきたり、時系列が前後するので、詐欺の流れや人物相関がやや分かりにくかった。
    続きを読む

    投稿日:2023.07.13

  • kirocu

    kirocu

    積水ハウスへの地面師たちによる詐欺事件だけじゃなく、7章に分けていろんな詐欺事件が書かれているドキュメント。

    積水とアパホテル以外にもこういう事件がいっぱいあるんだな。被害額が億単位なのにもっとニュースになってもいいのに。しかも誰がやったか分かっているのに立件されないってのが歯痒い。

    ノンフィクションとしては、時系列がバラバラでまとまりがなく読みにくかった。
    それに、マンガみたいにいろんなバリエーションがある訳じゃなく、結局地面師たちが土地の所有者になりすまして他人の土地を売る、似たり寄ったりの事件ばっかりで後半ちょっと飽きてきた。
    続きを読む

    投稿日:2023.05.01

  • やまびと

    やまびと

    文章に読んでしまえば、こんな手口で騙されるんだと思うようなこともありますが、その場の空気感、ふいんき、例えば現金を目の前で見せられたりすると、正常な思考が無くなってしまい、劇場の登場人物のように自分を演じてしまう場所が、作られてしまうのでしょう。悪党のプロは恐ろしい心理学者ですね。怖い。続きを読む

    投稿日:2023.04.30

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