【感想】今を生きる思想 ハンナ・アレント 全体主義という悪夢

牧野雅彦, ハンナ・アレント / 講談社現代新書100
(17件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
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10
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ブクログレビュー

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  • 芦田友郎

    芦田友郎

    約100ページと言う制限のためか、抽象的な書き方が多く、具体例が少ないため何の事を言ってるのか分からず、読み切るのがしんどかった。先に同じテーマの「悪と全体主義(仲正昌樹)」を読んでなければ即死だった。要点はまとまっているのでしょうけど、私には、、、。頭がいい人のための入門書。続きを読む

    投稿日:2023.08.02

  • Yokota Yuya|家庭医

    Yokota Yuya|家庭医

    積読になっていた、講談社現代新書の『ハンナ・アレント』をようやく読了。

    全体主義的な様相を呈しつつある現代において、誰もが画一的な「行動(behavior)」をするのではなく、自らの意志に基づいて行い、他者との相互関係によってその結果が左右されるという意味で予測不能であるところの「行為(action)」をすることで、全体主義に抗うことができる。

    そういった「行為」は、その時々で意味がわかるのではなく、後から振り返ってみることでようやく意味がわかる(解釈される)。だからこそ、正確に語り継がれなければならない。「行為」の記憶を、新たな可能性への希望とともに語り継いでいかなければならない。

    ……行為の伝承に関して感じたことは、

    日本において総合診療(家庭医療)が、近年になってようやくその存在や意義を認識してもらえるようになってきた背景には、総合診療(家庭医療)を実践し、広げていこうとしてきた数々の先人たちの「行為」が語り継がれ、その意味を解釈し、そしてそれを踏まえて「行為」がこれまでに続けられてきたのだろうな、と。

    僕たちも「行為」を続けて、記録し、それを語り継いでいかなければ。
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    投稿日:2023.06.14

  • ginevra-potter

    ginevra-potter

    全然理解できなかったです。
    単純に自分に教養がなかったのが大きな理由かとは思いますが…読みづらいというか滑る感じがしました。

    あと、一枚一枚の紙が分厚くてちょっと…あれ?と感じました。

    投稿日:2023.05.22

  • SHIN_episode666@しばらく予定なし

    SHIN_episode666@しばらく予定なし

    全体主義は拠り所を失った人々に首尾一貫した説明を与えます。依拠できる指針を求める人は荒唐無稽な説明を受け入れます。孤立した個人を巻き込んでいく運動が全体主義の本体です。これに抵抗するには絶対に揺るがない真実や事実といった拠り所が必要となります。続きを読む

    投稿日:2023.02.18

  • しとろ

    しとろ

    ◯全体主義とは何であったのか
    ◯それをもたらしたのは一体何か
    ◯われわれはそれにどう向き合ったらいいか

    ・ハンナ・アーレントについて新書サイズで解説してくれているので、理解の助けになるかな?という気持ちで読んでみた。
    ・図書館より。
    ・ポケットサイズでわりとすぐ読めたので、補助線にはなるかもしれない。

    これまでの伝統的な社会構造が崩れ、「大衆」というバラバラで互いに関心や関係が薄い人間同士という固まりが生まれた。

    彼らは指導者を中震としてはいるが明確な階級構造を持たない、ロールケーキ状の組織として存在している。
    より指導者側の人間は、周辺部の人間を軽蔑する(1984年みたい。)

    内部での裏切りや粛清などを行い、やがて崩壊してしまう。

    続きを読む

    投稿日:2023.02.08

  • hisakoda

    hisakoda

    去年飲み友だちのまりちゃんが「最近アレントが流行っているし、私も買ったんだよね」と話していて、私はアレントはかろうじて聞いたことがあるくらいだったから、相槌を打つのに焦った。そして、その夜まりちゃんと解散して一人で家の近くのバーに入ったら、アレント関連の本が数冊置いてあった。このバーには何度も来ていたけど、今まではなかったはず。バーテンダーに聞いてみたら、彼のお父さまがアレントに憧れてやまない学者さんらしく、確かに置かれた本のうちの数冊には彼と同じ苗字の著者の名前も見られた。ウクライナ戦争で再びアレントのことを思い出している人が多いらしく、バーテンダーも店に置く本を入れ替えることにしたらしい。

    この日に二度もアレントが私の前に現れたという偶然を逃したら、私はアレントを読まないまま死ぬに決まっていると思った。それで本屋に平積みになっていたこの本を読んだのだけど、100ページだからあっさり読み終えてしまったし、あまり歯ごたえも感じられなかった。バーテンダーにそう話すと笑われた。
    「アレントの解説書でしょ。それじゃわかるわけないよ。人間の条件くらい読まないと」

    というわけで、次は「人間の条件」に挑戦する所存です。私の現在の恋人はアレントの名前も聞いたことがないらしく、今後の付き合いを考えてしまいます。
    続きを読む

    投稿日:2023.02.05

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