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河合隼雄 / 講談社+α新書 (40件のレビュー)
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下山はじむ
この本の対談者は、「閉ざされた心との対話」と「心にある 癒やす力 治る力」という2冊の本と同じメンバーで、その時の対談者のQ&Aを本にしたものがこの本。 以下の話が参考になった。 (河合さんの師匠の…)マイヤー先生も、そのときの流れで、カウンセリングが50分のところが1時間になったり、40分でやめるときもありました。そこで私が、「先生はあんまり時間どおりにやりませんね」と言ったら、こんな返事でした。 「君は、『カルメン』は三時間だけど、『椿姫』は二時間だから、同じ値段ではおかしいとか、『カルメン』のほうが割安だとか言うかね。その作品を見にいっているんだから、作品が終わったら終わりじゃないか」 この話は、河合さんの「イメージの心理学」という本にある「人間は生まれたときから完成しているとも言えるし、どんな人も未完のままに死ぬとも言える」という言葉に通じる逸話である。幼くして死んで、その人の人生という作品が、周りの人には未完に見えたとしても、本人には、それで完成なのだ。 人生の評価は、時間の長さで比較するようなものではない、ということを言いたいのではないだろうか。続きを読む
投稿日:2024.05.01
hitomi
これを読みながら、つくづく人々が抱える問題というのは、一夜にして瞬間的に治る・解決するなんていうことはそうそうなく、じわじわと、じっくりだんだん治る、良くなるものだと改めて感じさせられる。カウンセラー…・臨床心理士とは、なんとも忍耐力の必要な仕事だなと思わされる、、続きを読む
投稿日:2022.03.11
がみちゃん
臨床心理士の皆さんへのアドバイスを延々と共有されている形だった。はじめ違和感を感じたが、臨床心理士さんの着眼点や考え方を知ることができて良かった。しかしタイトルの『人の心はどこまでわかるか』、というこ…とに対する答えのようなものはあるようでなかったのが気になるところ。続きを読む
投稿日:2020.04.06
本野虫子
人の心に向き合う苦しみと喜びを痛感する一冊。自信がなくてもいい、悩んでもいい、そう思うことができ、なんだか救われた。
投稿日:2020.03.14
ドラソル
ユング派の権威である河合隼雄の一冊。 2000年初版なので今は若干古臭く感じる記述もあったが、読みやすくて勉強にはなった。
投稿日:2019.06.19
prigt23
多くの方と同じく河合隼雄の著書とは古くから付き合いで、河合隼雄が流行った(?)80年代からかれこれ数十年な感じですが、多作だったこともありなかなか読み切れていません。 これは分析やカウンセリングにテー…マを絞った対談集。戦いの記録でもあり、問いかけでもあり、河合隼雄らしい内容でよかった。続きを読む
投稿日:2017.12.20
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